内容説明
ボーイを殺した女の子たちのピンサロ・クライム・ノワール
真夏のピンサロで黒服の男が殺害された。四人の風俗嬢と一人のボーイは共謀し、死体を埋めるため逃亡する。男を殺したのは誰か?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
238
『羊式型人間模擬機』を読んで、SFの概念を拡張してきたなって思ったんだ。そして本書、ハヤカワ文庫はSFに強い印象もあって、益々そんな期待を。序幕、前幕(綾乃、ユリア、リンカ、真)、幕間(アキ、ミク、岩滝)、終幕、Dancing at the edge of the world (to the end).、閉幕の時間軸を行き来しいの群像劇。舞台設定は苦手過ぎた(ó﹏ò。)ツラミ。廃退的な世界を描く為に導入されたのでしょうか。特殊な環境、心境を追体験したな。犬怪さん。やっぱり新しい何かを拓こうとしていますね。2026/03/15
よっち
22
奪われつづけてきた人生。あの夜4人のピンサロ嬢と1人のボーイが黒服の死体とともに消えるクライム・ノワール。真夏のピンサロ店で黒服の男が殺され、現場に偶然居合わせて死体を山奥へ遺棄する計画を立てた4人の嬢とボーイ。誰が男を直接的に死に至らしめたのか?誰が誰のために嘘を吐いているのか?この事件をきっかけに受け身だった彼女たちが自らの人生を取り戻すために立ち上がる展開で、彼女たちの言動の端々に自分であることの困難さが滲み出ていて、曖昧な世界でそれでも懸命に生きようとする彼女たちの姿がなかなか印象的な物語でした。2025/11/26
カノコ
16
四人のピンサロ嬢と一人のボーイが、黒服の男の死体を解体し山奥に遺棄する計画を立てる。誰が男を殺し、誰が嘘をついているのか。知らない遠い世界の話のようで、無視できない生臭さが鼻をつく。性風俗店で働く彼女たちがそこに至った経緯を考えると少し悲しい。しかし、その魂の連帯を共依存で片付けてチープな悲劇に仕立てあげることは躊躇われる。男の命が散った瞬間は、きっと何もかもが弾けた一瞬だったのだ。自分の人生を己が手に取り戻すための抵抗、あるいは夏の夜の儚い逃避行。ずっと続いたらいいのにと願うものは、大体続いてくれない。2026/01/12
くさてる
13
「羊式型人間模擬機」が素晴らしかった著者で、まったく方向性が違ったこの小説もまた面白かった……と言いかけて、いや、そこまで方向性は違わないのではと思ったり。起きる事件はたった一つ、ほぼ一夜の物語。けれどその中は濃密で刹那で苦しい。もっといろんなこのひとの小説が読みたいな。2025/12/01
ゆり
8
帯の一穂ミチ先生に惹かれて購入しましたが、私には作者さんの文体があわないのか、なかなか読み進めることができず挫折。設定は面白いと思ったので、また読みたいなと思ったときに再読してみます。2026/01/17
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