内容説明
トランプ2.0を機に世界秩序は急激に変わりつつある。協調から対立、自国のアイデンティティ再構築を目指す動きはロシアや中国も同様で、こうした歴史的変曲点は百年前、第一次大戦後の戦間期にも酷似する。戦後八十年のいま、政治家や政党はこぞって「保守」を掲げるが、社会の閉塞感は強まるばかりだ。混迷と不確実性の時代をこの国はどう乗り越えるのか――近代思想史を掘り下げ、令和日本への処方箋を示す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
軍縮地球市民shinshin
17
読みごたえが充分の時局評論集。人文系大学界隈では極めて珍しい「保守派」の研究者である。著者曰く、明治の富国強兵を令和版として復活すべきだとの見解である。日本は如何なる方向性を目指すのか、それを定めなければ暗中模索になってしまうと指摘する。なかなか鋭く参考になった。2025/12/28
金吾庄左ェ門
12
結論だけ言うと、これからの日本人はいかにあるべきか?を問う内容です。精神の自由や決断力を持つ事には賛成ですが、保守主義に視点を奪われすぎて、新自由主義に否定的なのが気になりました。懐疑的・抑制的すぎてもうちょっと突っ走っても良かったのではないかなと思います。2025/11/24
酩酊石打刑
11
時代地域を超え、政治思想史を医者の手さばきで展開し、最後には現在の処方箋も。分析はできるが、未来予想は危ういのにあえて。著者の生真面目さが伝わってくる。読みながら、遠い中学時代に習った〈運動の第二法則 作用/反作用〉が思い浮かんでいた。確固とした意思が現れると、それに反する意思が起こるという。右翼だ左翼だの保守、革新などなどと。通読して思うのは、それぞれに社会を良くしようとの思いはさほど変わらなそうだ。しかしながら政治的な立場になると〈敵は殺せ〉との暗く冷たい論理が横たわっているのだろう。 2026/03/25
Ryuya Matsumoto
9
〝保守”ってちゃんと勉強したことがなかったので、入門編としてこれが良かったのかどうか分かりません。もう少しいろいろ読んでみなければ。筆者の主張には賛同できたりできなかったり。そうやって自分で考えてみることが大切なのだと思います。2025/12/09
たか
5
右翼左翼、保守革新の2項対立が分かりにくくなっている現代について、歴史を勝者の歴史(明治維新史観、太平洋戦争史観)ではなく、フラットに見直したうえで今後の日本の歩むべき道を考える。対米従属で大事なものから目をそらしてきた日本。日本とは何か、どうあるべきか、を改めて考えたい。2026/01/25
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