難民を知るための基礎知識――政治と人権の葛藤を越えて

個数:1
紙書籍版価格
¥2,750
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

難民を知るための基礎知識――政治と人権の葛藤を越えて

  • 著者名:滝澤三郎【編著】/山田満【編著】
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 明石書店(2025/10発売)
  • 冬の読書を楽しもう!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~1/25)
  • ポイント 500pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784750344164

ファイル: /

内容説明

私たちが住むこの地球上では各地で紛争が続き、難民や国内避難民になった人々の数は現在6500万人にも達し、欧州の反移民・反難民感情を巻き起こすと同時にEUの政治危機の原因にもなっています。
本書は、「難民」について、法律学・政治学・経済学・社会学など学際的なアプローチで、理論的な問題から世界各地の現状と取り組み、さらに支援の在り方までを概説する。

フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官 推薦!

目次

本書の刊行に寄せて[フィリッポ・グランディ]
はじめに[滝澤三郎]
第1部 国際政治と難民問題[山田満]
第1章 国民国家と難民
第2章 冷戦後の世界と難民
第3章 難民問題の政治経済学
コラム 「難民」として日本で暮らした経験から思うこと[その1] 日本における「難民」受け入れの教育・社会問題[ミョウ・ミン・スウェ]
第2部 難民と強制移動のダイナミズム[山本剛]
第4章 難民「問題」から難民「危機」へ
第5章 紛争と難民
第6章 環境と難民
第7章 経済開発と難民
コラム 「難民」として日本で暮らした経験から思うこと[その2] 難民との共存・共生を目指した日本社会を求めたい[ミョウ・ミン・スウェ]
第3部 国際機関と難民[堀江正伸]
第8章 難民救援機関としてのUNHCR
第9章 難民と国内避難民
第10章 国内避難民救援機関とは何か
第11章 保護クラスターをめぐる国際人道支援機関
第4部 難民の社会統合[人見泰弘]
第12章 難民受け入れと法的保護──法的地位の多様化と階層化
第13章 難民受け入れと就労──エスニック・コミュニティと経済的自立への道
第14章 難民受け入れと難民二世の教育──教育達成経路の多様化
第15章 難民受け入れとジェンダー──ジェンダー規範への挑戦・強化・再生産
コラム 「ファンドレイザー」という職業について[鳥井淳司]
第5部 第三世界の難民[佐藤滋之]
第16章 第三世界の国々での難民流入への対応
第17章 第三世界における難民問題の現状
第18章 アジア太平洋地域の難民
第19章 アフリカ・中東地域の難民
コラム 「食」を通じた難民支援を目指して[テュアン シャンカイ]
第6部 ヨーロッパの難民問題[橋本直子]
第20章 二つのヨーロッパ
第21章 欧州連合(EU)の難民政策
第22章 欧州評議会(Council of Europe)の難民政策
第23章 最近の欧州における「難民危機」
第7部 米国の難民問題[佐原彩子]
第24章 米国における難民概念──難民概念の変遷とその意味
第25章 米国国境を越える中米難民──米国政府の取り組みと課題
第26章 米国の難民政策──その現状と課題
第27章 米国における移民問題と難民問題──非合法移民問題と退去強制
コラム 難民交流プロジェクト──早稲田発フットサルを通じた難民交流[酒井亮圭]
第8部 日本の難民問題[滝澤三郎]
第28章 日本の難民受け入れの歴史(インドシナ難民の受け入れ)
第29章 インドシナ難民の定住・社会統合状況
第30章 第三国再定住の試み
第31章 日本の難民政策の問題点
コラム 難民支援・研究団体 PASTEL[尾関花保]
第9部 難民と人間の安全保障[山本哲史]
第32章 「保護する責任」と難民
第33章 テロリズムと難民
第34章 難民と人間開発
第35章 難民支援の多角的アプローチ
あとがき[山田満]
編著者紹介

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Akihiro Nishio

18
先月から難民の仕事が再開したので勉強。ヨーロッパ、アメリカは進んでいるが、日本は遅れているという文脈で語られがちな難民政策だが、ヨーロッパ、アメリカでも政策が実行されなかったり、別の法律で受け入れたりと場当たり的な対応をしており、制度的に行き詰っていることを知った。特にシュンゲン協定とダブリン規則は正確に理解しないといけないことを知る。日本の移民政策が中途半端なのは他書でも指摘されているところ。後半の開発援助をからめた難民支援が現在のところ最も現実的だなあ。もっと難民の仕事に深入りしてもいいかなと思った。2020/09/10

kiki

5
日本での難民との関わりは、命のビザで有名な杉原千畝によるナチスの迫害を逃れるユダヤ人を救済から始まる。日本が本格的に直面したのは、ベトナム戦争終結後のインドシナ難民受け入れ時である。現在、日本は難民認定者は2015年でも27名(申請7500超)と限られる。少ない理由は、難民の定義が狭く基準が厳しく、移民政策をとらない政府方針が強いため語学・職業支援体制が不十分。国際社会の中で経済的にも自立している国が、地球規模で社会貢献できる仕組みを作るために、難民支援のあり方を考えて続けることが重要である。2017/03/26

cochou

1
日本国内の難民や支援団体のコラムは希望を感じさせる。一方で国内避難民を含む難民は6500万人という数に圧倒される。基礎知識とはいえ第二次世界大戦後の複雑な経緯を理解するのに骨が折れた。欧州、米国、日本といった受け入れ国側の説明を読むと、それぞれ自国の思惑によって難民政策が揺れ動いて来たのがわかる。 最後の「難民支援の多角的アプローチ」はプロからアマまで、政府・国際機関・民間それぞれが創意工夫することの重要性を強調している。2020/08/07

だけど松本

1
家庭が貧困、またはそうなりそうって気配の時にお父さんが恵まれてない子を養子に迎えよう!って言いだしても、やめてお父さん!ってお母さんも子供も言うよね、ってのが世界の状況ってことかな。家族の言ってることわかるし、俺も堪忍袋の緒が切れちゃったんだよね、家族第一主義に戻るよ!ってのがトランプ氏かな。2017/03/12

ww

0
日本では「家がないでネットカフェを使っている人」を「ネットカフェ難民」とリフレーミングし、難民に含めることでなどの形で政策課題に顕在化させた状態があり、国際的な難民とは違うわけで、そもそも難民とは何なのかを再確認するために読了した。2017/09/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11504404
  • ご注意事項

最近チェックした商品