内容説明
「男とか女とかじゃないのよ、文学に魅入られているか、いないか、なのよ」。女性作家が「女流」と呼ばれた時代、文学に身を捧げた女たちの創作の業を描く、著者40周年記念作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
161
自称?文壇のビッチこと、山田 詠美は、新作中心に読んでいる作家です。本書は、著者40周年記念作、私小説的文壇小説でした。紫式部の「源氏物語」がある中で、女流も何もない気がしますが・・・ 蝶の数え方は「頭」が正式な単位だとは知りませんでした🦋🦋🦋 https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309039626/ 2025/11/07
しゅう
123
編集者、同業者により語られる女流作家、三人のエピソード。三人にはそれぞれモデルがいるらしいのだがフィクションなので詮索せずに読んだ。敬体で語られるため、よく言えば文体に統一感があるが、違和感も残った。それぞれの女流作家の死に際し、思いを馳せるという内容。各々、強烈な個性を放っていて、昭和という時代を感じさせる。路美という著者本人をモデルにした人物が登場するが偉大な先達に何を見いだしたのか、この本全体を読んでも分からず仕舞いだった。残念ながら、全体的に刺さるところの少ない読書となった。2026/01/06
buchipanda3
101
「女の作家は妖怪だらけだもん。特に、女流と呼ばれた人たちは、大妖怪」。女流作家という言葉、最近の風潮で使われないらしい。その言葉で呼ばれた最後の世代の著者が先駆者である三人の女流作家像を描き出しており、これが面白かった。フィクションだが実在した作家の要素を盛り込んでいるのだと思う。著者らしき人も登場する。編集者らの崇拝しつつ冷静な視線が良い。あと二人ではなく三人というバランスが絶妙。女だてらという目をいなし、しなやかに自らの欲望を捕まえて己が喜びと苦しみを文章で紡ぐ蝶たち。彼女らの愛おしき舞いが道を遺す。2025/11/22
もえ
42
Audible用に執筆された長編小説。山田詠美さんは岸田今日子さんのねっとりした雰囲気をイメージされたそうだ(実際の朗読は高畑淳子さん)。激動の昭和を生き抜いた3人の女性作家が主人公。3つの章に分かれており、それぞれの作家の葬儀に集まった人々の思いが語られる。河野多恵子、大庭みな子、瀬戸内寂聴がモデルになっていて、山田詠美さん本人らしき人物も登場。「女流作家」と呼ばれ差別された当時の空気を描きつつも、差別を逆手に取って戦い続けた女性作家達へのリスペクトが感じられる。三頭の蝶の道は現代にも続いていくのだ。2025/11/30
Hiro
34
モデルとなった三人の作家が誰なのかを調べてから読み始めたものの、彼女たちの作品に触れたことがなかったせいか、物語の世界に入り込むのが難しかった。次第に読み進めるのがつらくなり、途中から流し読みになってしまい、最後まで読了できなかった。残念ながら、私には合わない一冊だった。2026/01/04
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- 「感謝です」って正しい日本語ですか?




