ポプラ新書<br> 愛国の罠

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ポプラ新書
愛国の罠

  • 著者名:佐藤優【著】
  • 価格 ¥1,078(本体¥980)
  • ポプラ社(2025/10発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784591187821

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内容説明

世界的な右傾化、排外主義のなかで、私たちは「愛国心」どう向き合えばいいのか。本書では、古典的な書籍をもとに「国家」や「国民」の概念を整理しつつ、ウクライナ戦争やトランプ大統領、日本の参議院選挙など、具体的な諸問題を取り上げる。21世紀の新しい「愛国心」論をテーマにした、佐藤優の7時間にわたる講義録。
【目次】
ガイダンス なぜ「愛国心」なのか

1時間目 国家とは何か
国家の定義/社会・民族の定義/唯物史観とは何か/トランプ大統領のジェンダー観/なぜ産業社会に国家があるのか/国家と社会が一体化する時代/資本主義に終着点はあるのか

2時間目 国民とは何か
臣民から国民(ネーション)へ/なぜ日本人という国民が生まれたのか/道具主義と原初主義/スターリンは民族をどう変えたのか/言語と国家/出版資本主義が国民を作る

3時間目 民族とナショナリズム
アーネストゲルナーの「否定神学」/民族に対する4つの「否定」/階級と民族/スミスの民族理論/エントロピーとは何か/なぜ人間は差別をしてしまうのか…など

4時間目 レーニンの『帝国主義』でウクライナ戦争読み解く
第一次世界大戦を別の視点で捉えていたレーニン/レーニンの『帝国主義』/価値観戦争に見せかけた帝国主義戦争/ロシアは国境を面で捉える/帝国主義戦争の舞台となっているウクライナ

5時間目 トランプによって世界はどう変わるか ―エマニュエル・トッド『西洋の敗北』を読み解く―
トランプ大統領とは「動物との付き合い方」をする/愛国主義はコスパがいい/トランプ大統領の根底にある理論/「宗教ゼロ」状態の21世紀/進行する「政治不信」の正体/人間はみな同じか?

6時間目 日本人にとって愛国心とは何か
外交を分析するための「3つの体系」/「価値の体系」から見る日本の対応/ウクライナ戦争に戦略的に深入りしなかった/歴史的にも日本は「面従腹背」外交をしてきた国/帝国の「亜周辺」/日本人の変容という仮説

7時間目 間違えるナショナリズムとどう向き合うか
右傾化する世界/支持を集めた参政党/反ワクチンと排外主義は結びつきやすい/『健康帝国ナチス』/自然派だったナチス帝国/愛国心はどうあるべきか/分断を避けるために必要なこと/憲法愛国主義という提案

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

うだうだ

5
愛国心、民族問題の、とてもわかりやすい概説書(講義録)。民族問題の基本的知識だけでなく、具体例を出しながら現実の問題に応用させている。著者の認識がリアリズムから入っていくので、理想主義から入るマスコミ関係や、感情的に受け入れたくない人などから批判されやすいのはわかる。理想を掲げて、拳を振り上げながら自説を声高に主張するような言説を振りまく人もいる。社会の熱狂とは距離を置き、冷静に分析していく目を持ちたいと思った。2025/11/30

Yoshihiro Yamamoto

4
A 挫折した「帝国の構造(柄谷行人)」と「西洋の敗北(エマニエル・トッド)」の読み解き方が分かりやすく書かれている🙌。再度トライしてみよう!。トランプ現象を「世界の帝国化」というキーワードで読み解き、原爆を平気で落としたり東京大空襲で一晩に10万人以上を平気で殺す「野蛮なアメリカ」とは「トランプのケツの穴を舐めても(笑)」絶対に戦争を起こしてはいけない。一方でアジア外交を進め平和を築いていくことが重要。「宗教ゼロ」の時代に八百万の神を大切にする日本には、両者を取り持つバランス感覚がある信じる。2025/11/20

れいまん

3
これは、本年2月に池袋コミュニティ・カレッジの4回の講義をまとめたものであるわたくしはこの講義をリモートで受講したが、本年の参議院選挙で、大躍進した参政党を予言していたようでびっくりしている 愛国心を表にデモをすれば、直ちに安上がりで政治エリートになれるとあるので、わが国でも今後この嵐が吹き荒れるのだろう!冷静に、常に対話する方向に向かなければ、何事も歪んでしまうということだ 講義の時進められた本、ベイトソンの否定神学を表す、斎藤環氏のイルカと否定神学を読んだことは良かった!2025/11/06

パカゲニー

2
佐藤優さんの評論はいつもその着眼点に注目させられますが、特にその専門ともいえるロシアについて、プーチンは国境を面で捉えているという理論に特に納得させられました。2025/11/13

quadlet

2
群れを作る動物である人間にとって、愛国(郷)心は、ごく普通の現象であるとしたうえで、それを、「社会に根ざす愛国心」と「国家に根ざす愛国心」とに区別して論じている。前者を排外主義につながるものとして警戒する一方で、後者を、特に「憲法愛国主義」という側面で捉えていくことが重要としている。 ここで、「憲法」の意味するところが問題となる。著者の主張では、現行憲法の正当性があまりにも簡単に前提とされているように思う。「憲法」は、現行憲法典だけでなく、憲政の運用の歴史を含めた不文のものとすべきだろう。2025/11/04

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