内容説明
兄を失って以来、大好きだった映画から背を向けていた今野陸は昔、書いた脚本のヒロインにぴったりの女の子・凛と出会う。ふたりは映画撮影を通して距離を縮めていく。けれど彼女は病気を抱えていて……。結ばれないとわかっていながらも、好きな気持ちは止められない。次第に凛の病状は悪化し、陸のことを忘れていく中で、彼らだけが見つける未来とは。逃れられない運命に抗う全力の恋をみあ(三月のパンタシア)が静謐な文体で描く。ヒロイン・凛の心情を描いた楽曲も制作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
沙智
7
ヒロインが特殊な病を患っているけど、命の危機に瀕しているわけではないので余命モノほどの悲壮感はない…と途中までは思ったけど本人達は非常に切実な問題として受け止めている。そっけなかったヒロインの振る舞いが病気を恐れることにより生じるものだったと明かされるので、設定の使い方が上手い。そしてラスト数ページがとても良い。新たな関係性を0から構築して、新しい物語を始める2人の姿が、青く眩しかった。2025/10/21
べがたむ
1
めっちゃ青春。 最初から"恋をすると記憶を失う"ことはわかってるのに切なすぎる。 2人が思春期すぎて「早く付き合っちゃえよ~」ってお節介おじさんな気持ちと、記憶失って欲しくないょ……😢って相反する感情で精神が分断されてしまった。2025/11/01
北原悦子
0
せつない!2025/11/11




