内容説明
四日に一人、妻が夫に殺される。
DV(ドメスティック・バイオレンス)──声を上げられない被害者たちが、今日もどこかで心と体に瀕死の重傷を負っている。暴力夫から命がけで逃れ、風変わりなシェルターにたどり着いた紀子。
その家には、ある一つの「ルール」があった。
江戸川乱歩賞作家が「ドメスティック・バイオレンス」をテーマに描いた衝撃作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mayu
18
ドラマ化が気になって手に取った本。夫にDVを受けている女性達を受け入れる家でDV被害者たちとの生活を始めた紀子、自分自身もDVを受けている刑事の薫。事件がどうDV被害者達と繋がっていくのか…。読んでいてDVというのはずっと付き纏う終わりのない地獄のようなものだなと思った。DV夫は変わらないし、変われない。なぜならどこまでいっても悪いなんて思ってないしむしろこちらが迷惑していると思ってる。それならどうしたらいいとあなたは思いますか?と言われているような気分になった一冊。2025/12/24
えいなえいな
11
DVから逃げ出した女性たちが集まって暮らす家に関わる事件を描いたミステリーですけど、なかなか複雑な構成になっており予想がつかない展開で面白かったです。WOWOWでらドラマ化されるらしいのでDVDかサブスクになったら観てみようかなと思います。ところでDVはかなり興味深い感情で、どうしてそんな感情になってしまうのか、自分には想像もつかないのでいろいろ文献を読みたいと思っています。被害に遭われた方はもっと訳がわからないと思いますので、あまり軽く論ずるべきものではないですけど。2025/11/23
JUN
4
あったことはなかったことに。2025/12/08
スマイル
0
DVを題材にした小説はいくつかあるが、この小説はかなり強烈だった。 自分の身の回りには小説に描かれたような残虐なDVの話は聞いたことはないが、時折事件として報道されてもいるので思った以上に起きている事なのかもしれない。 主人公はDVに会い民間の小さなシェルターに逃げ込んだ紀子と、やはり同じくDVを受けた女性刑事の薫を中心に話は展開する。 DVから逃れるには… DVは治らないのか… DVを受けた女性をどう救えばいいのか… 最後の最後まで一気読みしてしまう読みやすい文章も上手い。2025/11/26
古山 雅一
0
DV最低やわ。2025/11/10




