内容説明
ピュリッツアー賞最終候補!衝撃の暴露!
斎藤幸平&宇多丸、大推薦!
児童労働、人身売買、1日12時間掘っても1ドル…コンゴ人の証言を通して初めて描かれた苛烈な搾取!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
163
この世の地獄とはコンゴのカタンガ地方だ。スマホやEVのバッテリーに不可欠なコバルトが簡単に採掘できるため、欲に目の眩んだ面々に搾取され続けている。住民は土地を奪われ、生きるため日給1㌦強で子供も危険な鉱山労働に従うしかなく、事故による死者は放置され負傷者にも補償は一切ない。腐敗した政治家は外国政府や企業と手を結んで懐を肥やし、手先の軍隊は現地人の金を奪い女を暴行することしか考えない。昔の米国南部が先進的に見えるほど徹底した奴隷制で文明が成り立っている現実に、自分のスマホから血がにじんでいる錯覚に襲われる。2026/04/07
R
56
コンゴで起きている、現代世界の地獄のありようについてレポートした一冊。燃料電池などの原材料として重要なコバルトがどのように採取されているかについて、その搾取、虐待、劣悪、非道あらゆるものがごたまぜになった地獄の様相を記していて、またそこをどうすることもできない現実を突きつけてくる本だった。もはやスマホをやめたらとか、そういうレベルではないし、多分そういう問題ではない、経済という暴力装置のありようについて無自覚に取り込まれている世界を考えさせられた。2026/05/05
たまきら
46
新刊コーナーより、表紙の男性の悲しく優しい瞳に惹かれ手に取り、「どうかあなたの国の人たちに、コンゴではあなた方の使う携帯電話のために毎日子供たちが死んでいるのだとお伝えください」という言葉に愕然とし、読んでただただ自分と世界の無関心さに呆れてしまった。知らない。全く知らなかった。ダイヤモンドについては読んでいたのに、なぜもっと関心を持たなかったのだろう。そしてなぜこの人のことを知らなかったのだろう。…彼が来日して、外国人技能実習機構を知ったら、なんというだろう?2025/11/10
まると
37
読み進めるのが辛くなることが延々と書かれているが、目を背けてはいけない。地中浅くコバルトが集中するコンゴ南部。そこでは外国の採掘企業が広大な土地を奪い、強制移住させられた住民がかつての居住地で大人も子供も有害物質を吸い込みながら生死を賭した危険な採掘に従事し、低賃金で奴隷的に働かされている。私たちは彼らの搾取・犠牲によりスマートフォンやEVの恩恵に預かっているのだ。この現実を直視し、どうすればいいのかを考えなければならない。それがこの勇気ある優れたリポートを世に送り出してくれた著者に報いることにつながる。2026/03/27
harumi
32
「私たちの使うスマートフォンのためにコンゴでは毎日子どもたちが死んでいる」という言葉が決して宣伝文句やオーバーな表現ではなく本当のこと、ということがこの本を読むとわかる。コンゴの人たちの逃げ場のない地獄のような労働の上に私たちの快適な生活が成り立っている。私たちも彼らを苦しめる加害者なのです。ショックを受けました。読む前と読んだ後では世界の見え方が変わります。2026/03/28
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