ハヤカワ文庫SF<br> 侵蝕列車

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ハヤカワ文庫SF
侵蝕列車

  • 著者名:サラブルックス【著】/川野靖子【訳】
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 早川書房(2025/10発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
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  • ISBN:9784150124946

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内容説明

変異する悪夢の地を列車は走る──新鋭の第一長篇

1899年、北京発モスクワ行きの列車に乗りこんだ偽名の女マリヤ。異形の〈荒れ地〉と化したシベリアで列車に謎の少女が現れるが!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

goro@the_booby

37
これはスチームパンクなんだな。北京とモスクワの間に横たわるシベリアは〈荒地〉と呼ばれる未知の生命体が蔓延る土地なのだが二つの都市を急行列車が横断する。前回の旅での事故を父の責任だとされた真実を探るため乗り込むマリア、列車で生まれ列車に生きる列車の子ウェイウェイ、名声を取り戻したいグレイ博士の思惑とクセのある乗客を乗せて走る。長距離列車内の舞台だけで見せる物語は果たしてどこに行きつくのか。エレナとウェイウェイの希望はあると思いたい。2025/12/16

ポテンヒット

17
父の汚名を晴らそうと偽名を使って乗り込むマリヤ。列車で生まれ育ったウェイウェイ、いつの間にか列車に紛れ込んだ謎の少女など様々な思惑を持った乗客や乗務員を乗せて〈荒れ地〉と化したシベリアを横断する列車。SF調のミステリーかと読み始めたら、後半からファンタジーに。本書での〈変化〉は、連日ニュースで目にする熊の騒動を思い起こした。熊は出て来ないし、関連はないのだけれど。2025/11/09

elf51@禅-NEKOMETAL

7
列車がらみの推理小説がないかと探していたところ,表紙が水木しげるみたいだったので買ってみた。SFのジャンルだが,状況にSF的説明がなく,ファンタジーなのか,ジャンル分けし難い。北京からモスクワまで,荒れ地なのか生命体なのか?わからない所を列車で向かうという話。銀河鉄道999みたいな。しかし,999見たいに明確な旅の理由はない。列車が侵蝕されていく様はよく書かれているが,あまりテーマがよく分からない話。表紙はいい。2025/12/12

四不人

6
スチームパンクっぽい作品が好きなので、割と好みのど真ん中ではあるし、実際面白い。が、やや中途半端で物足りない感が。登場人物のキャラは立っているし、設定もいいんだけど、肝心の「荒れ地」の描写や性質が漠然としすぎている。もっとSFに振るか、グロいホラー系に振った方が良かったのか。列車長やスズキくん、伯爵夫人などが使い捨てでもったいない。『ハイペリオン』みたいにした方がいいのかなあ。面白かったが、もったいない感が残るな。どう落着させるのか危惧していたが、そこは意外で割といい。2025/11/22

ぷくらむくら

6
イメージはちょっと諸星大二郎。後半の「荒れ地」が列車に侵蝕する描写がともかく美しい。2025/10/27

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