すき間の子ども、すき間の支援――一人ひとりの「語り」と経験の可視化

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すき間の子ども、すき間の支援――一人ひとりの「語り」と経験の可視化

  • 著者名:村上靖彦【編著】
  • 価格 ¥2,112(本体¥1,920)
  • 明石書店(2025/10発売)
  • ポイント 19pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784750352510

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内容説明

子どもや親が抱える困難はそれぞれに異なり、個別のストーリーによって初めて感じ取ることができるリアリティがある。
統計からは見えにくい困難と支援のダイナミズムを子どもや親、支援者の「語り」を軸にして、リアルなものの一端を可視化する挑戦的な試み。

目次

序章 すき間と力
1 すき間と語り
2 すき間を生む制度
3 学問のはざま
第Ⅰ部 すき間にいる人――当事者のリアリティ、エネルギー、ユーモア
第1章 笑いと共感――発達障害傾向にある幼児の母親コミュニティの機能[大塚類]
はじめに
1 発達障害傾向にある幼児の母親が陥るはざま
2 母親たちの語り
3 コミュニティで起きていること
おわりに――Aルームのインフォーマルな役割
第2章 発達障害児の母親の生き生きとした語りからその強さを読み解く[遠藤野ゆり]
はじめに――障害が軽度であることによるひずみ
1 発達障害のある子どもや家族が置かれるはざまとは何か
2 母親の語りに見られるポジティブさ
3 生き生きとしていることの正体
おわりに――はざまを生き抜いていくこと
第3章 語れないこと\語らされること\語ること――社会的養護のもとで育った若者たちの声[永野咲]
はじめに
1 「社会的養護のもとで育つ」ことに向けられるまなざし
2 境遇を語らない\語りたくない\語れない
3 カムアウト――開示することの意図
4 「納得できる」語る\語らないを見つけられること・そのことが尊重されること
5 声をあげて社会を変える
第Ⅱ部 すき間からの居場所のつくられ方
第4章 仕切りを外すつながりづくり――地域の子ども食堂と学習支援の取り組みから[佐藤桃子]
はじめに
1 2つの子どもの居場所のはじまり――子ども食堂と学習支援グループ
2 なないろ食堂の実践から
3 てごほ~むの実践から
4 人とのつながりづくりから地域づくりへ
第5章 つながりをつくる居場所――放課後等デイサービスにおける支援の論理[渋谷亮]
はじめに
1 放デイと支援の論理
2 第三の場所をつくる――Aさんの語り
3 枠づけることと枠を外すこと
4 世界の繕いとケアの循環――Cさんの語り1
5 遊びとコミュニケーション――Cさんの語り2
6 子ども目線で考える――Eさんの語り1
7 わちゃわちゃした空間――Eさんの語り2
おわりに
第6章 個別と集団に橋を架ける――児童養護施設の混乱と言葉の回復[久保樹里]
はじめに――社会的養護の変遷
1 児童養護施設の崩壊――集団と個別のはざまに落ちる子どもたち
2 一からの立て直し――子どもと大人の信頼感の再構築
3 アタッチメントの理解を養育の基盤に
4 第二波の荒れの中で――年長児童の変化
5 集団養育と小規模養育の課題と工夫
おわりに
第7章 「声は出してないけど、涙ずっと流れてるんですよ。それで、『守ってあげないとな』って思いました」――社会的養護を経験したヤングケアラーAさんの語りから[村上靖彦]
1 母親の薬物使用をめぐるあいまいさ
2 母の逮捕のあと――こどもの里での滞在と知の獲得
3 西成から離れた高校時代以後――「無理」と自立
4 受刑中の母親との交流
5 現在の生活
まとめ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

64
子どもや子育ての困難と支援のダイナミズムを、子どもや親、支援者の「語り」を軸に可視化。<本書は、社会の中で“すき間・はざま”に置かれる子どもと親をテーマとする。“すき間・はざま”にあるということは、福祉制度によってカバーしきれないすき間に置かれているということである。制度のすき間は、グレーゾーンだったり特殊事例だったり、場合によっては表に見えにくい虐待や差別だったりという形を取るだろう。このことは類型化が難しいということを意味する。すき間にある事象は典型から外れるわけであり、統計的な把握では捉え難い>。⇒2021/12/24

K1

14
発達障害児の母親、養護施設で育った若者、子ども食堂と学習支援グループ、放課後等デイサービス事業者、児童養護施設職員、ヤングケアラーのインタビューを文字に起こして、副題にあるとおり一人ひとりの「語り」をその人の経験として可視化しています。とかくひとくくりにしがちですが、その人と向き合って、話しをすることって大切だなと思いました。2021/11/15

fuwa

4
必要だけれど中々なされることのない『一人ひとりの「語り」と経験の可視化』。丁寧に形にされていて、著者の方々の優しさを感じました。今回一番驚いたのは久保樹里さんの章。ある児童養護施設の混乱とその回復が生の言葉で現され、社会的養育に携わる人たちには必読だと感じました。編著者の村上靖彦さんの他の著書も読んでみたいです。2021/12/14

Go Extreme

4
すき間と力 すき間にいる人―当事者のリアリティ、エネルギー、ユーモア: 笑いと共感―発達障害傾向にある幼児の母親コミュニティの機能 発達障害児の母親の生き生きとした語りからその強さを読み解く 語れないこと・語らされること・語ること―社会的養護のもとで育った若者たちの声 仕切りを外すつながりづくり つながりをつくる居場所 個別と集団に橋を架ける 「声は出してないけど、涙ずっと流れてるんですよ。それで、『守ってあげないとな』って思いました」―社会的養護を経験したヤングケアラーAさんの語りから2021/11/05

Nao

2
6人の教育、福祉分野の専門家による子どもの支援·体験事例紹介。 子ども食堂は貧困対策と多世代交流の場の2つの意義があるbyむすびえ 第6章の児童養護施設再生と7章のヤングケアラーの語りが大変興味深かった。 日本で育つ子どもが少しでも幸せに生活を送れますように。 2023/04/21

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