祥伝社新書<br> ネオ・ネグレクト 外注される子どもたち

個数:1
紙書籍版価格
¥1,045
  • 電子書籍
  • Reader

祥伝社新書
ネオ・ネグレクト 外注される子どもたち

  • 著者名:矢野耕平
  • 価格 ¥1,045(本体¥950)
  • 祥伝社(2025/10発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784396117214

ファイル: /

内容説明

習い事漬け、塾のはしご、孤食、スマホ育児、SNS映え重視の子育て……。
衣食住は満ち足りていても、親が子どもに関心を持てない。
それが「ネオ・ネグレクト(新しい育児放棄)」です。

コスパ・タイパを優先し、“外部の専門家”に子育てを任せる親が増えている現代。
もちろんそこには多大なお金がかかります。
一見「恵まれた子育て」に見えますが、重要なものが欠けているようにも感じられます。

著者の矢野耕平氏は、中学受験指導の現場で30年以上子どもに向き合ってきました。
その豊富な経験と取材をもとに、家庭や学校で起きている実態を描き出し、
背景にある社会の歪み――効率至上主義、情報過多、自己責任論――に鋭く光をあてます。

「送迎バスで習い事はしご」「お金だけ渡して毎日孤食」
「受験は塾に丸投げ」「SNS映えのための子育て」……。
便利さや豊かさの影で欠けているのは、親が子どもへ向けるまなざしと親子の信頼関係です。

本書は、効率や課金では埋められない“子どもにとって本当に必要なもの”を問い直し、
親や社会がこれからどうあるべきかを考える指針となります。
現代子育ての新たな問題に向き合うための、すべての保護者・教育関係者必読の一冊。

■目次■
序章 「ネオ・ネグレクト」とは何か
――衣食住が満たされていても何かが足りない…「ネオ・ネグレクト」の定義とは。

第1章 東京湾岸タワマン地域の子どもたち
――都市の豊かさの陰で進む、子育て外注の実態。

第2章 次世代に引き継がれる心の傷
――親の無関心が子どもの心に残す深い影響。

第3章 教育現場と「アウトソーシング」
――塾や学校に“丸投げ”する子育てがもたらす弊害。

第4章 育児とネオ・ネグレクト
――幼少期からはじまる子育ての外注化の実態。

第5章 結局、誰が「悪者」なのか?
――親、学校、社会…問題の背景を社会問題として問い直す。

終章 ネオ・ネグレクト減少の筋道
――子どもが健やかに育つために本当に必要なこととは。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ムーミン

25
こういう問題を考えると、最後は今の世の中の仕組みそのものが生み出している現象だと。だから結局個人がどうあがいても、無力だという結論に自分としては思えてしまっていたのですが、地方の一都市でも、似たような事案はあちこちで見られることを考えると、やっぱりあきらめてはいけないと感じました。子ども真ん中と言って行っている施策が、本書で言う親のアウトソーシングを助長しているだけというのはその通りだと感じます。行政に関わる人間としてもっと動けることを考えたいと思います。2026/02/09

まゆまゆ

11
親がこどもと向き合わず子育てを過度に外注する状態を「ネオネグレクト」と定義し原因を考察していく内容。端から見ても育児放棄とも虐待とも違うのだが、わが子に目を向けるよりも自らの精神の安定を重視する親や受験する学校を塾に丸投げする親など、こどもと向き合っていないと思われる行動が見られる親が増えたように思うのは、結局コスパタイパで判断する消費者として振る舞う個人主義のせい?2026/01/28

mon

7
育児とはコスパタイパとは対極。親の「消費者」意識。アウトソーシング。「育児より仕事してる方が楽〜」と言いながら、共働きしてた3年間。子供は勝手に育つ。しかし、それでは私は一体いつ親になるのだ?子供の、本当の望みを、私は見定めて叶えてあげられているか?自分、自分、自分ばかり満たしているが、子供の未熟な心は一体誰が満たすの?そんな思いが去来して仕事を辞めたのが半年前。後悔はない。2025/12/27

てくてく

7
ネオ・ネグレクト=「衣食住に満ち足りた生活をしていても、親がわが子を直視することを忌避したり、我が子に興味関心を抱けなかったりする状態のこと」と著者が定義し、また中学受験指導者の立場から見聞きした事例を紹介することで、新たな問題を提起したもの。タワマンの育児状況がちょっとわかったりするところは面白かった。ただし、塾や習い事に放課後の子どもを任せることなど金銭が生じるところは今時かもしれないが、産みっぱなしの親(年上の子どもに世話を丸投げ)は前からあるので、帯と内容の齟齬みたいなもの、説得力の不足は感じた。2025/11/09

しげ

6
居酒屋で子連れ飲み会を開催したママや、託児所に子どもを預けて出かけた夫婦などに対して、その行動だけを見て「子どもに対して無関心だ!虐待だ!」と決めつけるのは極端な気がします。個人的には、長年中学受験塾を経営してきた著者だからこそ書けるネオ・ネグレクトの実態や問題提起を読みたかったですが、やっぱり自分とこのお客さんや、お客さんになりそうな層のことは悪くは書けないのかな。2025/10/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22905191
  • ご注意事項

最近チェックした商品