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内容説明
19世紀のフランス。パリで生まれたサラは、18歳のとき国立劇場コメディ・フランセーズで舞台デビューを果たし、『三銃士』で知られる劇作家のデュマや『レ・ミゼラブル』を代表作にもつ文豪ユゴーらにその演技を賞賛される。その後、自らの劇団を旗揚げしたサラの活躍はフランス国内にとどまらず、ヨーロッパ・アメリカへと進出。各国で人気を集め、世界的なスターへとのぼりつめた、美の女神サラ・ベルナールの生涯を描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
31
演劇部だった夫が知らなくてビックリ。アメリカの美大だとアールヌーボーやベルエポックの代表として登場する超有名人ですもの。良いな、と思うのは数多くの恋をしたこと、未婚で子どもを産んだことが堂々と描かれているところ。貧しく美しい女性が独立して生きていくことがいかに大変だったか知ることは悪いとは思いません。大好きなレミゼラブルの作家も登場し、娘さん大興奮でした。やっぱり女性の伝記の方が盛り上がるのねえ。2022/03/17
バニラ風味
12
あのミュシャがポスターを描いて、お互いに転機となったサラ・ベルナール。幼少時は、母の愛に飢えていたのですね。自分の劇団を持ってからは、また一段と飛躍。自由のようでありながらも、いろいろと思慮深い方だったのだと思いました。最後の「サラ・ベルナールがのこした言葉」も良かったです。カンメーム(それでもなお)。ますます、好きになりました。2021/11/08
りるふぃー
9
どのような演技だったのか、気になりました。棺の中で眠っていたとは、パフォーマンスなのかもしれないけど寝心地が悪そうです。母親のことが生き方に大きく影響している。2022/03/20
えすてい
9
知名度の割には、子供向け伝記に取り上げられたことがない。表紙絵の美貌は圧巻だ。圧倒的な演技力とは裏腹に、生後間もなく貧困で里子に出されたりするなど、幼少期は決して恵まれた環境ではなかった。女優になった後も嫉妬やいじめや借金が常についてまわり、度重なる戦争や政変にも翻弄された。それでもへこたれることなく前向きにヨーロッパだけでなく世界を飛び回る屈強な精神は、膨大なエネルギーが必要であり、気が休まることはなかった。現在以上に女性が蔑まれていた時代に女優として立ち美貌を保つサラの姿に見惚れる。2021/10/21
はなびや
5
幼少期は里子に出され母親からの愛情も薄く不幸な生い立ちのように感じたが、この時代裕福な中流階級以上であれば母親は子育てをお手伝いや教育係に任せている場合もあるので、一概に不幸せとも言えないのかもしれない。女優になるべくして生まれてきたような人。運と実力、華やかさと自己プロデュース能力があり、強く時代を生き抜いた女性だと思う。ユゴー、デュマ、ミュシャ、プルーストなど著名人の取り巻きが豪華。2021/11/01




