リミナルスペース

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リミナルスペース

  • ISBN:9784845924004

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内容説明

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新しいインターネット美学、〈リミナルスペース〉のすべて。
その誕生の過程と影響を、膨大なビジュアルとともに体系的に掘り下げる初の書籍、待望の翻訳!

人の気配のない出入り口や階段、長い廊下、古びたホテルのロビー、寂れたショッピングモール、無機質な地下鉄の駅……。
こうした日常で目にする光景の中に、不穏さと不気味さ、そして抗いがたい魅力を見出す「リミナルスペース」は、インターネットを中心に爆発的に広がった、2020年代を代表する美学的ミームです。

例えば、社会現象となったウォーキングシミュレーターゲーム『8番出口』は、リミナルスペース的な世界観の代表的な作品と言えるでしょう。
本書で取り上げるのは、映画『シャイニング』のかの有名な長い廊下、インターネット怪談の「バックルーム」、ヴェイパーウェイヴ音楽、ブルータリズム様式の巨大建築、さらにはマグリットの絵画など。時代や分野を縦横無尽に横断しながら、リミナルスペースの美学はそこかしこに息づいています。
リミナルスペースが引き起こすのは、ただの不安な感情ではありません。
人々の記憶と想像力に深く共鳴し、心の奥底にまで響く感覚を呼び覚ますのです。

リミナルスペースの何が怖いのか?
なぜ私たちはリミナルスペースに魅了されるのか?
新しい「不安と恐怖の美学」の誕生の過程とその影響を徹底的に掘り下げる、リミナルスペース“解体新書”。

この一冊を手に取ることで、あなたの周りに潜む「異質な空間」の恐怖と魅力を、新たな視点で再発見することができるでしょう。日常の中に潜む非日常を感じたい方、アートや映画、ゲームに興味がある方にとって、必読の一冊です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Mari/とんトマ

3
リミナルスペースがずっと気になっていた。恐怖、畏怖、孤独、解放。何とも言えない感覚が沸き上がる。ここ数年生まれた概念かと思っていたが、下地となるものは20世紀初頭にはあったようだ。ゲームや映像文化、アートとの関連を追っていくこの本自体がスリリングだった。オールカラーの図や本文の背景色が黒からグレーを経て白に変わっていく構成など、本としても凝っていて楽しい。2025/09/29

あおい

1
リミナルスペースという概念を体系的に論じた一冊。掲載されている絵画や写真を眺めるだけでも楽しい。「なぜリミナルスペースは見る人間を不安にさせるのか?」という問いに対する著者の仮説が面白かった。2025/09/30

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