リミナルスペース

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リミナルスペース

  • 著者名:ALT236【著】/佐野ゆか【訳】
  • 価格 ¥3,740(本体¥3,400)
  • フィルムアート社(2025/10発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 1,020pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784845924004

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内容説明

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

新しいインターネット美学、〈リミナルスペース〉のすべて。
その誕生の過程と影響を、膨大なビジュアルとともに体系的に掘り下げる初の書籍、待望の翻訳!

人の気配のない出入り口や階段、長い廊下、古びたホテルのロビー、寂れたショッピングモール、無機質な地下鉄の駅……。
こうした日常で目にする光景の中に、不穏さと不気味さ、そして抗いがたい魅力を見出す「リミナルスペース」は、インターネットを中心に爆発的に広がった、2020年代を代表する美学的ミームです。

例えば、社会現象となったウォーキングシミュレーターゲーム『8番出口』は、リミナルスペース的な世界観の代表的な作品と言えるでしょう。
本書で取り上げるのは、映画『シャイニング』のかの有名な長い廊下、インターネット怪談の「バックルーム」、ヴェイパーウェイヴ音楽、ブルータリズム様式の巨大建築、さらにはマグリットの絵画など。時代や分野を縦横無尽に横断しながら、リミナルスペースの美学はそこかしこに息づいています。
リミナルスペースが引き起こすのは、ただの不安な感情ではありません。
人々の記憶と想像力に深く共鳴し、心の奥底にまで響く感覚を呼び覚ますのです。

リミナルスペースの何が怖いのか?
なぜ私たちはリミナルスペースに魅了されるのか?
新しい「不安と恐怖の美学」の誕生の過程とその影響を徹底的に掘り下げる、リミナルスペース“解体新書”。

この一冊を手に取ることで、あなたの周りに潜む「異質な空間」の恐怖と魅力を、新たな視点で再発見することができるでしょう。日常の中に潜む非日常を感じたい方、アートや映画、ゲームに興味がある方にとって、必読の一冊です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

134
怖いもの見たさで読みました。恐怖と美学は結びつかない気がしますが、本書の写真自体では、怖さを感じません。想定外の事象(ex.人ががいるはずなのに無人、人がいないのに声がが聴こえる等)が起きると、怖いんでしょうね。 https://www.filmart.co.jp/liminal/2025/10/27

ドント

6
見たことがないのに懐かしく、怖いものはないのに何故かほのかに怖い「場所」の画像・リミナルスペースについて、前史と進化と現在を辿る。まず第一に類書がないので問答無用でいい本であるし、建築様式から絵画写真ゲームなどを経て疑似レトロ趣味と混ざってネットで結実する流れが(いささか駆け足ながらも)説得力ある形で描かれており、さらにビジュアルや図版が多い。そして類書がない(2回目)のだから興味のある筋は購入必須、持っておけば安心の一冊ではなかろうか。高いけど、いい本です!2025/10/15

Mari/とんトマ

5
リミナルスペースがずっと気になっていた。恐怖、畏怖、孤独、解放。何とも言えない感覚が沸き上がる。ここ数年生まれた概念かと思っていたが、下地となるものは20世紀初頭にはあったようだ。ゲームや映像文化、アートとの関連を追っていくこの本自体がスリリングだった。オールカラーの図や本文の背景色が黒からグレーを経て白に変わっていく構成など、本としても凝っていて楽しい。2025/09/29

鳩羽

4
人がかつていたけれど今は不在の場所、通り過ぎてしまったノスタルジックな風景、人に造られたはずなのに人に属していない建築物、あまつさえ人のコントロールから外れた無限性を持つ空間…。リミナルスペースという言葉を知らなかったが、取り上げられている画像を見るとその怖さ、不穏さの雰囲気は分かると思われる。そのリミナルスペースに関係が深いゲーム、漫画、映画などを紹介しつつ、この流行はどこからきて何に向かおうとしているのかを探っていく本。究極の没個人が、逆に個を突きつけてくるような、そんな反動の気配も感じるが…。2025/12/09

紺色灯油

4
漠然とそこにあったものに、名前が与えられることで、ひとつの美学として成立する可能性がうまれる。Liminalという絶妙な単語を持ってきたひとが本当に偉大で、これが『不思議☆不気味ワールド』とかなら流行らなかっただろうな。2025/10/29

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