内容説明
パリ・オペラ座バレエ団の元トップダンサー、ステラ・ペトレンコが6階の自宅アパルトマンから転落した。母ステラの死に疑念を抱く17歳の医学生ルイーズは、元刑事タイユフェールに調査協力を依頼。やがてステラの上階に住む画家も同時期に病死していたことが判明。事件性はないと思われた二つの死……。だが、その陰にはコロナ禍に乗じた恐るべき計略が!? フランスでもっとも読まれている作家の最新大ベストセラーミステリー!
目次
第I部 ルイーズ・コランジュ
第II部 アンジェリック・シャルヴェ
第III部 マティアス・タイユフェール
第IV部 断章
訳者あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
151
元オペラ座トップダンサーだった母親の転落死事件を、娘と元刑事が調べていく。ミュッソには珍しく正統な謎解き物の定石を踏んだミステリかと思わせるが、この作家が手垢のついたストーリーを採用するわけがない。途中でタイトルロールのアンジェリックなる女性が登場するや、作中に不穏な空気が満ちてくる。貧困にあえぐ看護師が金と地位を手に入れられる偶然のチャンスに飛びつき、人を殺してでもと暴走する姿は恐ろしいほど。探偵役の2人の隠された過去や上流階級の秘密組織も絡み、予想外の結末へなだれ込む展開は呆然とさせられる熟練の技だ。2026/05/05
ナミのママ
75
パリオペラ座の元トップダンサーが6階の部屋から転落死した。17歳の娘は事故死に疑問を持ち、元刑事に調査協力を持ち掛ける。健康に自信が持てず偏屈な刑事と、ちょっと図々しい小娘のやりとりにニヤニヤしながら読み進める。中盤まで読み進めて先が読めたなと思ったところで、後半からは怒涛の展開。背景にコロナ禍を挟みつつ、あれよあれよと言う間に思いがけない真相。やはり一筋縄ではいかなかった。ミュッソはこの作品のあと1年間の休筆宣言。吉田さんはこれが最後の翻訳仕事、いままでありがとうございました。2025/09/04
キムチ
64
フランスでは大ベストセラーだったそうな。日本では、どうだろう・・私を含め 分かり易い筋になれた読み手にはちと練り上げが効いている。医学生の娘が母の転落死に疑惑を抱きちょっと癖のある元刑事タイユフェールとコンビを組んで謎解きが始 まる。キーワードはコロナ期の人々の多彩な動き。日本のそれとは似ていて非なり、仏もの独特のウィット効きすぎの会話がポンポン~キン●✖、チン△■とか。引きこもり兄ちゃんが登場し、そのくせある味がさく裂。その辺りからの展開は3転4展 目まぐるし過ぎて先が読めないし 混乱の極み。2025/10/08
わたなべよしお
24
「母親は殺された」と主張する美少女と心も体も傷だらけの偏屈な元刑事。ベタなコンビながら、その描きぶりには手慣れた貫禄があり……なんて思っていたら、どんどん意外な展開に。つまりは父と娘の。とにかく、流石の手腕ですね。堪能しました。2025/12/13
Nat
23
図書館本。面白かった。次々に新たな事実が発覚して、二転三転。最後はほっと終われるところがお気に入り。またミュッソの作品が出たら読みたいな。2026/04/25
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