内容説明
開けて、開けて。出して、出して――。夜な夜な玄関から聞こえる少女の声の正体は?(「やねうら」) 心霊現象が頻発する貸し家の秘密。(「かりずまい」) 宿泊企画が開催された古民家で起きる怪異の数々。そこは本物の事故物件だった。(「あかずのま」) アパート、一戸建て、新築、中古といった一般住居から歴史的建造物まで、さまざまな家で起こった恐怖体験を生々しく描く、本当にあった実話系“家怪談”集。読んだら最後、逃げ場のない恐怖があなたを襲う全25編。
目次
はじめに
零軒 さとがえり
一軒 かりずまい
二軒 じゅずつなぎ
三軒 こしかた
四軒 おきざり
五軒 おんなもん
六軒 おにどの
七軒 ねずみにひかれる
八軒 あらわし
九軒 おくつき
十軒 えな
十 一 軒 むこどの
十 二 軒 えにし
十 三 軒 かいまみる
十 四 軒 さわりあり
十 五 軒 やなり
十 六 軒 やねうら
十 七 軒 あかずのま
十 八 軒 ならわし
十 九 軒 みょうじごめん
二 十 軒 さそいみず
二十一軒 とらわれて
二十二軒 こもりがき
二十三軒 かめおさ
霊軒 ただいま
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
63
実話怪談集。題名通り家に関する話が集められている。個人的に著者の随筆とも怪談とも言い難いスタイルが大好きなのであるが、著者の最近の著書は普通の実話怪談の形式が多くちょっと寂しく感じていた。その渇を覚えたところに本書、丸々一冊随筆形態は嬉しい所。最初から最後まで貪るように読める。収録されている怪異こそ幽霊や因縁、霊道に霊能者と昨今の技巧を凝らした怪談に比べ昭和を思わせるような古めなものの、それが上善如水というか、露伴や綺堂の身に染み入るような話を読むような心地か。現と朧を行き来するような一冊でした。2026/01/12
もっぱら有隣堂と啓文堂
12
まずは取り急ぎ記録だけ。したので255字を埋める。「本当にあった25の家の怪談」との触れ込みだが、最後は「家」という象形文字の解説なので実際は24軒(件)の怪談集。帯には「読んだら最後。我が家がだんだん怖くなる」とあるが、まるで怖くなりません。読むのであれば小野主上とか某ホラー文庫とか、ホラーのほうがよっぽど怖い。やっぱり怪談は、語ってなんぼ、生で聞いてなんぼ、現場感といった盛り上がりの条件なり制約なりがあるんだろう。もっとも実際の怪談を聞き取り核心そのままに披露しているので、怪異は存在すると。それは恐怖2025/08/27
eyemu
9
川奈先生大好き。 竹書房怪談文庫の情景描写より、今回の集英社文庫の情景描写が文学寄りに感じたのは勘違いか。 実話怪談であって、実話怪談ではない。 ホントにそう思う。 文学小説や歴史小説とか史実小説みたいな。 面白い。大好き。ありがとうございます。 2025/12/16
XX
8
単行本に加筆ありということで再読。実話怪談には現象のみを切り取った端的な話と、背後の話者の人生が浮かび上がってくるような話とがあるが、これは後者寄り。かつ物件単体としての家というより家系の色が濃く、民俗学的な印象も強い(屋敷墓とかヨダレカンカンとか)。本題に入るまでに話題があちこちに飛ぶのとやや饒舌気味の文体が相まってこちらの想像力にも拍車がかかり、実話怪談というより怪談小説の短編集を読んでいるようだった。「あかずのま」の幽霊屋敷は以前ゾゾゾ夏の特別編でも扱った有名なやつですね。2026/02/03
タマ
4
家にまつわる怪異が23話収録されている。住んでいるだけで家族が次々に不幸になるような家には住みたくないなと思った。2025/09/13
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