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内容説明
戦乱期の諸子百家に始まり、儒教を軸として育まれた中国思想は、朱子学、陽明学、清朝考証学といった豊かな展開をみせてゆく。気、道、仁、義、礼、孝、理、性などの重要概念から、経書とその成立、故事成語や処世訓の思想的背景まで、最新研究を踏まえて解説。「日本とは何か」という根源的な問いにつながる思想的影響から、近代文明の危機を乗り越えるヒントまで、私たちの価値観をときほぐす中国思想入門。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
電羊齋
16
春秋戦国時代の諸子百家、漢代を経て儒教が体制教学化していく過程、儒・仏・道の「三教交渉」、朱子学・陽明学など中国思想の展開をうまくまとめている。伝世文献のみならず近年の出土文献による研究成果も盛り込まれていて面白く読めた。中国思想の日本への影響についても簡潔明瞭にまとめている。中国思想が諸子百家の頃から一貫して政治性と現実性を重視していたという著者の指摘は重要だと感じた。また「認知戦」・「寝そべり族」などを例に挙げ、中国思想と現代とのつながりにも触れている。分量は多いが読みやすい文章ですいすい読めた。2025/12/14
さとうしん
11
中国思想の展開と日本への影響の要点を押さえているが、その厚みもあって教科書というよりはさながら読む事典といった方がよさそうな内容。中国思想が諸子百家の段階から強い政治性を帯びていたということや現実性を重視すること、現代の躺平族が道家的な隠逸の伝統を承けていることなどを指摘。出土文献による研究の成果を引いていることゃふんだんなカラー図版も見所。2025/10/09
Go Extreme
1
中国思想の基層世界 天と人の秩序観 祖先と家族の倫理 天命と王権の正当化 徳による政治支配 礼楽による社会統合 血縁と地縁のネットワーク 宗法と家父長制 仁義礼智信の五常 修身斉家治国平天下 人倫秩序としての孝 性善説と人間観 性悪説と秩序観 天人合一の宇宙観 中庸と調和志向 無為自然の生き方 道と法の対立緊張 法家の富国強兵論 三教融合の世界観 華夷秩序と中華意識 小さな天下観と世界像 科挙と知識エリート 清談ブームと玄学志向 近代化と伝統批判 デモクラシーとサイエンス2025/12/03
ブルタ
1
読みやすいがかなり厚くて読み通すのが大変だった。正直一回では頭に入ってこないので手元に置いておいて都度都度読み直すほうが良さそう。価値の高い本なのは間違いない。2025/11/18




