竹書房怪談文庫<br> こどもの頃のこわい話 きみのわるい話

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竹書房怪談文庫
こどもの頃のこわい話 きみのわるい話

  • 著者名:蛙坂須美【著】
  • 価格 ¥924(本体¥840)
  • 竹書房(2025/09発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801946385

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内容説明

記憶の底にこびりつく、忘れたほうがいい「何か」
追憶の怪異体験45篇

幼少期に目撃した奇妙な光景、いま思い出してもぞっとする体験。
それぞれが己の胸にあれは何かの勘違いか夢であったと封印してきた記憶を静かに呼び覚まし、丹念に聴き集めた怪異取材録。
公園から聞こえる太鼓の音。そこには見えない猿をつれた猿面の男がいて…「猿なし猿まわし」
友人家族と行った異形の集う焼肉屋。そこで食べた定番メニューにないものとは…「焼肉ハナ」
新興宗教に入信していると噂の同級生の家。そこでは信者たちがスイカのようなものを撫でながら唱え言を…「くびぞろえ」
小学校の学級文庫にあった不気味な挿絵付きの児童書。誰もがそんな本はなかったと言うのだが…「首のない女の子の話」
両親以外の男女と暮らしていた謎の記憶。そこで繰り返される不気味な儀式とは…「家族こっくりさん」
祖父母の家に泊まった夜。仏間の明かりに誘われ中を覗くと、そこには異形と男女二人の淫靡な光景が…「餓鬼ねぶり」
母の化粧台の引き出しから出てきた烏帽子姿の男。家のトイレから繋がる異界の先に見たもの…「おばけの世界」
母が亡くなって以来、部屋に閉じ籠もるようになった父。部屋には母と娘二人を模したマネキンがいて…「人形地獄」

他、追憶の45話収録。


猿面の人物は相変わらず、タタタン、タタタン、と同じリズムで太鼓を叩き続けている。
よく見れば、ジャングルジムの下のほうに犬用のリードみたいなものが結びつけてあり、その先にはこれもまた真っ赤な革製の首輪がつながっていた。
猿なし猿まわし。
そんな言葉を当時の康介さんが思い浮かべたかどうかは定かでないが、気味が悪いと感じたのは事実だ。
おまけに、その太鼓の音を聞いていると、不思議と不安な気持ちになってくる。
心拍数が増え、腋の下から汗がにじむ。
腰から下の力が抜けて、体温が奪われていくようだ。
「……あれ、ちょっとダメなやつかも。もう行こうぜ」

――「猿なし猿まわし」より

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

65
実話怪談集。これは良い。基本的に子供の頃、思い出の中の不可解な出来事や子供が遭遇した怪異が描かれているのであるが、個人的にノスタルジックな作品に弱いためどの話も非常にツボに嵌る。セピア色に変色した写真を眺めているよう。基本的に不可解というかどこか現実のピントが外れたような話が多いのも特徴で叔父の死後出てきたモノを描く「西向きのホムンクルス」や新興宗教に嵌った同級生の家で見たモノ「くびぞろえ」等はその最たる物。後者は「猿なし猿まわし」と並ぶ理不尽系の最たるものだし。怪談の妙を味合わせてくれる一冊でした。2025/11/16

ニッポニア

50
うむ、これは怖さがある。ちょっとしたこどもの頃体験したこわい話をしっかり現代版にブラッシュアップし、怖さを加味している印象。以下メモ。細かいところは読んで貰えばわかると思いますが、話の構成でしょうか、不気味でこわい、気持ち悪い、など複雑に混ぜてあって、そしてトントンとテンポよく30話ぐらい。2025/10/20

すしな

41
088-25.因果関係がはっきりしない話も多く、それが逆にただ怖いだけでなく、語り手の背景や感情がじわじわと浮かび上がってくるところが印象的でした。教室で一緒に過ごしているクラスメートも、家ではどのような生活をしているのかは案外知らないもので、それぞれが見えない物語を抱えているのだと思いました。日常の中に潜む違和感や静かな怖さが、読後も心に残り続けます。お化けの話を通して、人の孤独や記憶、感情に触れたような気がして、怖さ以上に深い余韻がありました。2025/11/03

あたびー

38
高校生くらいまでの子供が記憶していたり登場する話を集めてある。どれも皆秀逸に面白い話ばかり。前項の内容の一部から繋がるような内容の話を配した構成も楽しい。家族が変な新興宗教にはまっている友人の家を訪ねた「くびぞろえ」、地味な塾講から寄越された盤に不吉な画像「北見先生のDVD」など不気味な話が目白押し。異世界に連れ去られる話が複数あるのもこどもの体験ならではのような気がする。著者本人が友人の語る怪異の現場を訪れる「死柱にこうべを垂れよ」は臨場感がありジワリと怖い。私の子供時代は茫漠としていて何も無く残念。2025/09/29

一華

30
そういえば、わたしがこどものころ、そう半世紀ほども前。近くの神社や河原、隣近所の小屋や庭など勝手気ままに入り込んで遊んでも、まぁ許してもらえてた時代…よいこととか悪いこととかもよくわからず好き放題してたけど〜いま思うと「アレ?あのときのあのできごとって〜本当のことやった?」てなことが多々あったなぁ〜と。いまとなっては、現実なのか夢なのか…思いだせそうで思いだせない…謎はナゾのままのほうがよい!ということなのかもね…2025/11/20

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