内容説明
もういいかげん、ギャツビーのことを知る潮時が来たようだ――。いつかは読みたい、けれどなんだか敷居が高い古典名作の数々。国も時代も文化も違うそれらの世界は、自分と同じような悩みや、新しい友達のような登場人物や、生きるうえで勇気が持てる姿勢に満ち満ちていた! 『灯台へ』『ペスト』『カラマーゾフの兄弟』など、全92作の魅力をふだん使いの言葉で綴る、軽やかで愉快な文学案内。(解説・辻山良雄)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
クプクプ
72
私が読了した本の中では、モリエールの『人間ぎらい』の紹介がよかったです。10年くらい前に、この本を読んだときは、戯曲というジャンルもわからなかったですが、今回の読書で、アルセストという主人公は、私に似ているな、と感じました。読んだことのない本では、ゴーゴリの『外套・鼻』の紹介が面白く、今後、ぜひ読んでみたくなりました。私も50代の独身男性で、仕事用のコートは、数十年前に父が着ていたもののお下がりなので、外套の主人公がコートを新調するシーンを羨ましく感じました。賛否両論ですが、私のレベルには合った本でした。2025/11/13
ペグ
60
とても面白かったです。感想は人それぞれ🎶 何より大好きなプィグ「蜘蛛女のキス」シリトー「長距離走者の孤独」が入っていて嬉しかった‼️もし続編が出るとしたらスタインベック「怒りの葡萄」ブロンテ「嵐が丘」ヘミングウェイ「老人と海、又は短編集」など掲載されたら嬉しいのですが🦜是非津村さんの感想を読んでみたいな😻2025/11/17
雪月花
49
津村記久子さんの小説は未読なのだが、こんなに楽しい人だったのか!何かで紹介されていた本書を図書館でちらっと立ち読みしたら、あまりにも津村節が面白くて借りてきてしまい、読了後はこれは保存版として購入しなければ、という気持ちになっている。世に知られた世界文学なのに、読んだようで読んでいないという作品は多い。そんな作品のあらすじをユーモアを交えて紹介してくれていて、まずサブタイトルからして可笑しかったり、的を得ていたりで笑ってしまう。小学生の頃からかなりの読書家だった津村さんの教養の深さも垣間見える。2025/12/04
ユメ
17
津村記久子さんが、タイトルは知っているが実は読んだことがないという古典名作を読み解いてゆく書評集。恥ずかしながら、私は日頃あまり古典文学に手を伸ばすことをしない(取り上げられている作品のうち、読んだことがあるのはおよそ10分の1程度だった)。その主たる理由が、物語がとても遠い出来事のように感じられて没入しにくいということなのだが、津村さんは登場人物たちを自由に身近に引き寄せながら読んでおられ、古典をこんなにのびのびと楽しめるのかと目から鱗だった。同時に、物語の普遍性を鋭く捉えた深い解釈に感服させられる。2025/11/10
ソラ
10
【読了】D 作品名は知ってるけれどどんな話だろうかと読むのをしり込みしている作品を知る導入部分として良い。2025/11/09
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