内容説明
・月経について科学的な解明に基づき徹底的に探求、誤解や偏見を解く。
・西洋・白人女性を「ノーマル」とした概念を脱し、生理メカニズムの多様性を明らかにする。
・男女ともに月経に向き合うために、社会に必要なことを問う。
「月経(ピリオド)」は、女性差別において長い歴史を持ち、男性中心の科学分野でも偏見にさらされてきた。人類学者である著者は、最新の医学研究やフィールドワークによってその多様性を検証し、家父長制と植民地主義的な価値観が、私たちの身体理解にどう影響を及ぼしてきたかを明らかにしつつ、月経の拓かれた未来のために大胆な展望を示す。
目次
はじめに
序章 なぜ今「月経の科学」が必要なのか
第1章 科学に潜む英雄神話
第2章 「標準的(ノーマル)」な月経周期は存在しない
第3章 エネルギーと月経――「女性の虚弱さ」という神話
第4章 免疫と月経――「月経の衛生」という神話
第5章 ストレスと月経
第6章 月経の未来――変動を受け入れる余地をもつ社会
おわりに
訳者あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やはぎの
1
図書館新刊棚で見つけた。フェミニズム×人類学者×月経科学。■【内容】月経周期に標準はなく、多様である。また月経は子宮内膜の周期的再構築という目的を持って進化した可能性がある。初潮年齢や月経前症状も、生育環境などに複雑な影響を受ける…みたいな話。あとは月経を隠すべきものとする社会構造に対するフェミニズム的批判。■【感想】医学的な話が容赦なく専門的で難しかった。フェミニズムも。私にとっては月経は病気と同じで、ピルを飲んで人生かなり良くなった。月経を肯定的に受け止める社会を望む?筆者にはあんまり同意できないな〜2025/10/09
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