子どもアドボカシーと当事者参画のモヤモヤとこれから――子どもの「声」を大切にする社会ってどんなこと?

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子どもアドボカシーと当事者参画のモヤモヤとこれから――子どもの「声」を大切にする社会ってどんなこと?

  • ISBN:9784750353074

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内容説明

アドボカシーという概念を、ここまですんなり理解できる本は初めてだ。
「寄り添う」という言葉を、子ども主権のあらゆる支援現場に取り戻してくれる一冊。
──荻上チキ氏(評論家)推薦!

深刻化する児童虐待を受けて、子どもの権利保障の重要性が指摘されるが、どうすればそのような社会が実現するか未だ見通せない――。
本書はアドボケイト、当事者参画という視点を軸に、子どもの「声」の回復と支援に求められるエッセンスを平易な言葉で伝える。

目次

はじめに
序章 子どもの「声」の回復と支援者の立ち位置[長瀬正子]
1.「声」と子どもの権利条約
2.子どもが「声」を取り戻すプロセス
3.位置関係(ポジショナリティ)を理解する
コラム 子どもの「声」を引き出す絵本…「ちいさなとびら」という活動[長瀬正子]
第1章 社会的養護を必要とする子どもの「声」と子どもの権利[長瀬正子]
1.沈む「声」、失われる「声」
2.「声」を引き出し、つなぎ、紡ぐ
3.子どもの権利の視点からとらえ直すということ
コラム 聴かれる権利の5つのステップとチェックリスト[栄留里美]
第2章 アドボカシーとは何か――環状島の地形を変える[栄留里美]
1.アドボカシーの使われ方
2.注目され始めたアドボカシーをめぐる政策
3.アドボカシーとは何か
4.子どもの「声」が聴かれない背景――環状島でいえば…
5.独立/専門アドボカシーとは
6.アドボケイトの活動事例
7.アドボケイトのポジショナリティを問う――ヘリコプターから「いつもの支援者」が降りてくる?!
8.子ども差別からの解放のために――水位を下げて環状島の地形を変える
コラム オンブズマンとアドボケイトの違いは?[栄留里美]
第3章 社会的養護における当事者参画――環状島の上から「叫ぶ」[永野咲]
1.当事者参画の整理――セルフアドボカシーとユースアドボカシー
2.環状島の〈尾根〉へ上がる
3.当事者参画を脅かすもの――環状島の〈尾根〉に吹く〈風〉と〈重力〉・〈水位〉
4.環状島の〈尾根〉にともに立つ
5.「声」が変えていくもの――当事者参画とユースアドボカシー
コラム 会議や検討会への当事者参画[永野咲]
おわりに モヤモヤとこれから~「わきまえる」を求める社会に抵抗するために

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

181
感情を押し殺す日常が続くと声が奪われる…喪失体験で感情のプロセスが失われる…子どもの声を支える土台は自己評価…等の言葉を心にとめておこう。私の場合、知的障害者の息子への関わり方の参考になればと思いながら読んだ。彼は他害衝動があり、家でも暴れる。単純な合図以外は発語やジェスチャーもできず、だから苦痛や願望がわかりづらい。家族との関わりの他、平日の作業所、週1回の散歩、月2回程度の宿泊…等の支援を受けている。〝環状島モデル〟の斜面に支援する方々がいて、喋れない息子のアドボカシーをして下さっているのだなと感謝。2023/11/30

katoyann

20
社会的養護のもとで育つ子どもの権利擁護に関する研究書である。子どもの権利条約第12条意見表明権の解釈を軸としている点が画期的である。コラムにあるように、根本的には「子どもの権利の監視勧告を行うオンブズマンの仕組み」(94頁)が国レベルではなく、自治体に設置されているオンブズマンは全体の2%程度である、という問題がある。子どもについて凄惨な被害事件が起こるたびに関係諸機関の対応を叩くのがお決まりになっているが、要は全く手が回ってないのだ。また、参加主体としての子どもの権利を強調している点が良い。名著です。2022/05/27

いとう

5
子どもアドボカシーは、子どもに代わって意見や要望することだけでなく、子ども本人の参画が重要となる。 その際、子どもの権利条約にある『最善の利益』が大人の都合によって解釈されたり、「まだ子どもなのでわからないから…」とのアダルティズムに声を封殺されたりする。 子どもの声を『本人の意思』として全て受け入れ、自己責任を押し付けることも、子どもアドボカシーではない。例えば、家に帰りたいと望む社会的養護にある子どもを家に帰して虐待死に至った場合、子どもの自己責任として論じることはできないように。(p74)→2023/10/30

ひろか

5
アドボカシーと整理が勉強になりました。2021/12/26

Daiki Enomoto

4
セルフアドボカシーや子どもの権利について学ぼうと思って手に取る。アドボカシーを「声」ということばを用いて、すっきり学ばせてくれる本。そして、本のタイトルにもある通り、さらにモヤモヤに輪郭をつけてくれる作用もある。保護的な子ども観を持っている自分に気づかせてくれる。2022/02/27

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