ワシのゴルゴ - ニルスが出会った物語 ５

著者名：セルマ・ラーゲルレーヴ/菱木晃子/平澤朋子

福音館書店（2025/09発売）

• ISBN：9784834027686

内容説明

今回の物語は、ニルスの旅が始まる３年前のこと、アッカとゴルゴの出会いから展開されます。みなしごとなったイヌワシのゴルゴを、わが子同然に愛情深く育てたアッカ。ゴルゴもまた、アッカを実の母親と信じて成長します。けれどもやがて自分がガンではないと気づいたゴルゴには、苦悩の日々が訪れます。ふたりの間に決して折り合えないものがあると悟ったアッカとゴルゴは、心の痛みを伴いながらも、それぞれの道を選ぶのでした。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[ゆのん]

【絵本】【ニルスシリーズ5作目】最北部ラップランドが舞台。今回もがんの群から逸れてしまったニルス。ストックホルムの野外博物館スカンセンに売られてしまう。そこで猟師に捕まり売られてきたワシのゴルゴと出会う。ゴルゴとがんの群の隊長アッカとの物語が語られる。5作目は泣ける内容。産みの親、育ての親、血の繋がりや種族を越える親子の情愛。88

2019/03/26

[mntmt]

シリーズ５作目。親がいなくなってしまったワシの子は、アッカに育てられる。

2016/04/18

[絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく]

ニルスが出会った物語として背景が分かります。シリーズ全６巻　『ニルスのふしぎな旅』　https://bookmeter.com/books/504099　https://bookmeter.com/books/451725　より抜粋された物語。

2025/01/28

[タンタン]

『ニルスのふしぎな旅』の絵物語として読む。アッカに育てられた鷲ゴルゴの話。ガンとしての穏やかな日々を捨てて鷲として誇り高く生きるゴルゴ。

2020/01/19

[遠い日]

みなしごとなったイヌワシのひなをゴルゴと名付け、育てることにしたガンの隊長アッカ。アッカの情けの深さと、ゴルゴの引き裂かれた自己存在の孤独とに、気持ちがゆれる。ガンと共にガンとして育ったゴルゴに訪れる、ワシとして生きる決意はほんとうに切ない。訣別を言い渡したアッカの気持ちも、外に表した怒りばかりではなかったはずだ。ゴルゴのアッカへの沈黙の誓いが気高く香る話だった。

2013/02/28