性的人身取引――現代奴隷制というビジネスの内側

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性的人身取引――現代奴隷制というビジネスの内側

  • 著者名:シドハース・カーラ【著】/山岡万里子【訳】
  • 価格 ¥3,520(本体¥3,200)
  • 明石書店(2025/09発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 960pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784750353449

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内容説明

世界各地の現場への潜入調査と被害者、支援者、加害者への聞き取りをもとに現代の性的人身取引産業の実態を追い、分析的に解説。
さらに、性的人身取引産業のリスクと報酬の経済をいかに反転させるかなど、「現代の奴隷制」撲滅のための具体的な戦術を示す。

目次

はじめに
謝辞
1 性的人身取引――概要
抑えられぬ欲望
岐路に立つ文明
性的人身取引とは何か
性的人身取引の構造
性奴隷たちの運命
性の奴隷制というビジネス
性奴隷の経済
なぜ性的奴隷制は勢いが衰えないのか
個人的な使命
1人の個人には何ができるか?
2 インドとネパール
最初の出会い
子どもたちは苦しんでいる
ネパールの娘たち
3つの階層、1つの目的
大きな過ち
救いの川岸
人身取引業者と会う
人身取引と債務労働
国境を越える
破滅への道
マッサージ店とダンスクラブ
シンドゥパルチョーク
不十分な資源、執行されない法律
カイラシュ山
3 イタリアと西欧
夜の子どもたち
陸路で、空路で、海路で
エド族と呪い
非常に組織化された犯罪組織
寂しい人、友達募集
ややこしい法律、お粗末な法執行
合法にすべきか、非合法にすべきか
大聖堂の希望
4 モルドヴァと旧ソ連諸国
マクラー
モルドヴァから世界へ
モルドヴァはどこへ?
呪われたカティア
見えにくさと沿ドニエストル
トルコ人とセックス観光業
ガガウズ自治区
腐敗、腐敗、腐敗
シュテファン大公
5 アルバニアとバルカン
誓いの処女と血の報復
ヴロラ
張り込み
収斂進化
古くからの戦いと現代の「スリーストライク」
バルカン地方の国々
失われた純真さ
確たる計画、でも不十分
放たれた天の恵み
6 タイとメコン河流域地帯
かわいい娘、とても若い娘
ロイクロ通りのそばの少女
メコンの幽霊
良い警官
高地の人々
タイ人女性と仏教
売春の歴史
コミット
ミミズ、鳥、ジャガー
7 アメリカ合衆国
すぐそばなのに、とても遠い
奴隷を探して
カデナ・ファミリー
彼らはどのようにしてここに来たのか?
カレト・ファミリー
人身取引被害者保護法
責任を取る
2006年4月26日
8 奴隷制廃止に向けての枠組み――リスクと需要
自由連合
短期的戦術
小売業者=奴隷所有者
アイという名の子ども
訳者あとがき
付録C 主要な人間開発統計
付録B 現代奴隷制の経済学
付録A 主要な表および注

参照文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

kokekko

6
最近読んだ本の参考文献にあり、気になったので。奴隷制はまだ終わっていない、という言葉から始まる性的人身取引に関するルポ。世界各地の状況分析や豊富な実地ルポ、そして「あまりにも人身取引にメリットがありすぎる現状を変えるために、デメリットを増やす行動を」というわかりやすい提言を含む骨太の一冊。日本にも「親の借金のかたに法的には問題があるけれど風俗店で泣く泣く働く女性」があり、他人事では全くない。しかし最も過酷だったのは「でも元居た場所に戻るよりは奴隷の方がまし」という境遇が数多存在する事実だった。2024/08/02

pushuca

4
必読の書だ。2024/10/26

ラピスラズリ

3
ところどころ、顔をしかめながら読んだ。同じ人間なのにどうしてここまでひどいことができるのか、自分には到底理解できなかった。管理する人に逆らったり、ノルマを達成できなかった場合の暴力にも顔をしかめたが、なんとか奴隷生活から逃れて家に帰っても、家族からひどい仕打ちを受けたり、家に戻ることを許さなかったりすることがあるという事実にも、顔をしかめずにはいられなかった。2024/08/17

dulce_zakka

1
辛い2024/03/02

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