内容説明
南米随一の産油国として繁栄していたベネズエラ。しかし、長引く政情不安や経済政策の失敗により、国民は貧困に苦しみ、日常的に犯罪が発生する南米最貧最恐の国になってしまった。
すでに「破綻国家」とも言われているベネズエラの本当の姿を見るために、著者は身の危険に晒されながら三度にわたってこの国に潜入する。果たして、著者は何を目撃するのか。
新進気鋭のノンフィクションライターが挑んだ限界ギリギリの冒険紀行。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
新田新一
22
経済が破綻し、ハイパーインフレが起こっているベネズエラの社会が生き生きと描かれています。支払いのための紙幣が多くなりすぎるので、代わりにデビットカードが使われているそうで、なるほどと感心しました。インフレがひどすぎると言っても、普通に生活している人たちもいて、彼らが行くディスコのことが書かれています。この部分を読んで、南米の人達のたくましさを実感しました。巻末にはアメリカを目指す野獣列車のルポも載っています。危険を顧みずに祖国を脱出する人達の悲哀がリアルな筆致で描かれていました。2024/07/21
DEE
15
中米の治安がヤバい国としてエルサルバドルとかホンジュラスが頭に浮かぶけど、ベネズエラは自分の中ではちょっとマイナー。 だからこそ面白かった。 公人が一番危ないという救いがない国。でも、報道されているイメージとは幾分異なる実状。 後半は「野獣列車」と呼ばれるアメリカへ向かう貨物列車への潜入取材、とはいかなかった。なぜなら走っている列車に飛び乗るのは命懸けであり、仮に乗り込めたとしても落下して手足を失ったり、ギャングに襲われたり、逮捕されたりと危険しかない。 アメリカの犠牲になっている国という印象。2021/12/08
臓物ちゃん
13
『BLACK LAGOON』のロベルタさんや『三体Ⅱ』のレイ・ディアス前大統領の出身地であるベネズエラがいまハイパーインフレでヤバい!ということで日給100円は当たり前というヤバすぎるけれど不思議なポジティブさに溢れている現地に潜入取材すべく、あの手この手で著者が奮闘する危険な旅行記。途中で銀魂の電車侍回みたいな展開になったりするが、終止デンジャラスなことには変わりないのでドキドキしっぱなしで読んだぜ。ベネズエラの主食、こんな感じなのか。おまけのメキシコ無限列車編も激ヤバ。2021/10/10
Inzaghico (Etsuko Oshita)
10
「人々は満足な生活を送れていなかった。しかし、報道の切り取られ方が大仰だったせいか、想像していたほどではない」というのが著者の印象だ。写真を見てもスーパーに食料品は並んでいるし、バーやディスコもやっている。ただし、インフラがダメだ。地下鉄は切符にする紙がないので、実質無料というかただ乗りが横行している。それでもマッチングアプリで恋愛市場は動いている。現金が危ないので資金決済はデビットカード等が多い、というのは日本も見習ったほうがいいかもしれない。まあ、現金が堂々と使えるというのは、治安がいい証拠ではある。2021/09/03
マッキー
7
これを見てベネズエラに行きたいとは到底思えない。身ぐるみはがされそう。2021/11/06
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