中公文庫<br> ロング・アフタヌーン

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中公文庫
ロング・アフタヌーン

  • 著者名:葉真中顕【著】
  • 価格 ¥946(本体¥860)
  • 中央公論新社(2025/09発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784122077010

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内容説明

自殺を決意した女が偶然、学生時代の友人と再会する。
そんな場面から始まる小説の原稿が、編集者の葛城梨帆宛てに届く。
以前新人賞で落選した志村多恵からだった。
立場の違う女たちの会話はすれ違い、次第に募る殺意。そして女はある選択をする――

「私をあなたの、共犯者にしてください」

虚実の境が揺らぐ、迫真のミステリー。


〈解説〉大久保洋子

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

となりのトウシロウ

74
編集者・葛城梨帆に送られてきた小説『長い午後」の原稿。送り主は7年前新人賞の最終選考まで残った短編小説「犬を飼う」の作者・志村多恵。「犬を飼う」が冒頭に、「長い午後」も作中作として描かれ、梨帆自身のストーリーと交互に展開される。梨帆はもちろん作中作どれもが女性視点でジェンダーに関わる話で、これを男性である葉真中顕が書いたのが信じられない。女性として虐げられ男性に対する嫌悪が描かれている。そしてそれに共感する様も。どう消化すれば良いのか分からない読後感が残る。評価が分かれる作品ではないかと感じた。2025/10/18

yukaring

67
迫真の物語がつらく苦しい。しかし「これは別の世界線の私の物語だ」そう思わせられる圧倒的な没入感。虚実の境界が大きく揺らぐ衝撃のミステリ。編集者の梨帆宛に届いた原稿。過去に惜しくも新人賞を逃した志村多恵からの新作。自殺を決意した“私”が学生時代の友人と25年ぶりに出会う。そして少しずつ変わり始める“私”と次第に募っていく殺意。そして“私”はある選択をするが…。この物語に深く感情移入していく梨帆と彼女の過去。女性達の生きづらさと闇深さの先に仕掛けられた驚愕のラスト。好みは別れると思うが感情を揺さぶられる1冊。2025/11/19

のり

61
編集者の「梨帆」。会社の方針で小説部門からの撤退が決まってから、以前に新人賞最終候補に残った女から新作が送られてきた。これがまた凄い小説だった。作者と読み手の事情も大きく関わる。しかも、フィクションなのか?ノンフィクションなのか?どっぷりと浸かった梨帆の決断。小説の中で小説を読める贅沢。2度おいしい。2025/11/07

オーウェン

53
編集者の梨帆の元に送られてきた原稿。 それは7年前にも送ってきた志村多恵のもの。 新たな作品として「長い午後」というタイトルだった。 原作の中身と梨帆の実生活が次第にリンクしていくという過程。 それは男性優位社会を皮肉ったものであり、多恵の反撃を描いた中身。 もう笑ってしまう位に、周りの男どもが女性を軽く扱う典型のような。 共犯者という部分にゾワッとさせるラストだが、どこからが現実なのか悩ませる終わり方。2026/01/03

ま~くん

30
「絶叫」、「ロスト・ケア」を読んだ時のような高揚感はゼロ。「とんでもない本を読んでしまった」という帯紙のキャッチコピーに惹かれて読んだが自分の読解力不足なんだろう。衝撃のラストもそれ程か?と思ってしまう。現実と仮想の話が交互に出てくるストーリーに翻弄され、ついていけませんでした。中国で話題沸騰!だそうです。作中の登場人物が書いた「犬を飼う」のラストだけはドキッとしたけど。顔を洗って出直します。2026/01/09

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