ユニコーン投資のロマンとリアル

個数:1
紙書籍版価格
¥1,760
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

ユニコーン投資のロマンとリアル

  • ISBN:9784344693869

ファイル: /

内容説明

社会が変わる瞬間の当事者になれる

ユニコーン投資の魅力と現実を解き明かす

ユニコーン企業とは、一般的に非上場のスタートアップ企業のなかで、評価額が10億ドル以上の企業を指します。こうした企業への投資は、上場株式と比べてリスクが高く、誰でも簡単に手を出せるものではありません。しかしリスクの見極め方や投資のタイミングを誤らなければ、大きなリターンを得られる可能性があります。そして、利益追求にとどまらず、自らが支援した企業が社会を大きく変えていく瞬間に立ち会えることこそがユニコーン投資の最大の魅力です。
本書の著者は、日本で個人によるユニコーン投資を可能にした先駆者です。きっかけはSpaceXのロケット垂直着陸成功の映像でした。「一度きりで廃棄されていたロケットが再利用される」という革新的挑戦が人々を感動させる姿を見て、自らもこの素晴らしい取り組みに貢献したいと思いました。そして将来有望な企業への投資機会をつくり出せれば、必ずビジネスになると確信し、ユニコーン企業に投資できる独自のファンドを立ち上げたのです。これまでに約40社に投資し、3000人以上の投資家が参加しています。
本書では、その経験をもとに、ユニコーン企業を含む非上場投資の魅力とリスク、課題を具体的に解説します。また、成功事例だけでなく、失敗事例や挑戦の過程なども詳細に示し、読者にとって実践的な知見を提供する一冊です。

目次

プロローグ
【Chapter 1】
きっかけはSpaceXとの出会い
ユニコーン投資ファンドの立ち上げ
SpaceXのロケット着陸動画に衝撃を受ける
SpaceXの評価額がUber の6分の1というのはあまりにも安い
「SpaceXに投資したいなら3日で5億円を用意せよ」
「あのSpaceXに投資できるチャンスがあるなら協力したのに」
投資に必要なのは北風ではなく太陽
外資証券トレーダーから、ギリシャ料理レストランオーナーに
起業という困難な道を歩くには、高い志が必要だ
次は日本に貢献できるビジネスをやろう
分散投資のファンドは、非上場株では無理がある
1社だけに投資するターゲット・ファンドに
勧誘対象はあえて富裕層に限定
「君の会社に投資させてほしい」
オフィスの退去期限が迫る間際、路頭に迷う寸前に
【Chapter 2】
社会が変わる瞬間の当事者になれる
金銭的リターンだけにとどまらないユニコーン投資の魅力
いまや世界を動かすのはユニコーン企業だ
世界中の高度人材は、GAFAMよりユニコーンを目指す
Facebookの登場が、ユニコーンを育てた
ステークホルダーから上場を急かされることがない
上場しなくても資金調達はできる
一定の要件を満たせば個人投資家もセカンダリー・マーケットで取引できる
一般の個人投資家向けの投資信託で非上場株を組み入れる
非上場企業は“生存率”が極めて低い
非上場株投資のリスクを軽視してはいけない
【Chapter 3】
なぜアメリカばかりユニコーン企業が生まれるのか
日米のスタートアップを取り巻く環境の違い
起業マインドが形成されやすい文化とは
米国のスタートアップエコシステムとは
日本でユニコーン企業が育たない理由
早期の“小粒IPO企業”が成長できない理由
優秀な経営陣をそろえにくい日本
日本のスタートアップはステージが進むほど資金調達に苦しむ
失敗の烙印を避けるため、スタートアップがゾンビ化する
日本のスタートアップは企業自身が企業価値を出す
米国では投資家がスタートアップを評価する
会社員ベンチャーキャピタルの弊害
日本のリスクマネーは本当のリスクマネーか
注目のスタートアップ先進国 ①:イスラエル
注目のスタートアップ先進国 ②:インド
【Chapter 4】
社会を変えるほどの企業になるか、失敗に終わるか
事例で見るユニコーン投資の光と影
「インナーサークル」に入らなければ投資先にアクセスできない
非上場株投資の肝は「ネットワーク」と「信頼関係」
投資の可否を決定するデューデリジェンス
スタートアップ成長のための3本の柱とは
経営陣に加え、主幹事証券や監査法人と面談することも
非上場企業への資金の投じ方
極めて難しい交渉プロセスの舵取り
投資家と投資先企業の関係は金融情勢によって変わる
非上場企業に関わる投資家とそれぞれの役割
ユニコーンのすべてのフェーズに関わる重要性
事例  学費の金利に差をつけて顧客取り込みをするローン会社「SoFi」
事例  イスラエルのサイバーインテリジェンス「Kela」
事例  日本発宇宙ベンチャー「ispace」
事例  ビッグデータ分析の「Palantir Technologies」
事例  清算を余儀なくされた長距離トラックの自動運転「Locomation」
【Chapter 5】
日本の個人投資家がユニコーン投資するために
押さえておくべきリスクと注意点
日本で非上場株に投資する方法
IPO投資の“うまみ”は薄れてきている
個人投資家が投資判断するポイントとは
非上場株投資に成功の法則はない
市場の暴落に直面したとき、投資家は何をすべきか
【Chapter 6】
もっと多くの人が挑戦できる未来へ
ユニコーン投資市場はこれからさらに広がっていく
日本で非上場株投資の新しい波が来ている
日本にセカンダリー・マーケットができる日
日本の金融庁はスタートアップへの投資拡大に熱心に取り組んでいる
「絶対儲かる」は100%嘘か詐欺である
スタートアップの成長は、日本を変える力になれる
起業は若者の専売特許ではない
日本がアジアの金融センターに
エピローグ

最近チェックした商品