内容説明
いつだってわたしを助けてくれたのは、街にある小さな店だった。そこへたどり着けさえすれば、またわたしは生きる力を取り戻すのだ。
街歩きエッセイスト「かもめと街 チヒロ」が、東京の店の情景を描く。
浅草、上野、日本橋、銀座、新橋、神保町、秋葉原
――東京下町エリアを中心とした全61店
【著者】
安澤千尋
1981年生まれ。浅草出身の街歩きエッセイスト。2017年より個人ブログ『かもめと街』を始める。『決めない散歩』『いつかなくなるまちの風景』『たらふく』などの日記やエッセイ、アンソロジーなど多岐にわたるZINEを発行。近年では青土社『ユリイカ』、講談社『群像』への寄稿などで活動し、本書が初の商業出版となる。
目次
揚げたてのチキンバスケット ― 銀座ブラジル 浅草店(浅草)
夢うつつの空間で、クリームソーダ ―丘(上野)
はじめまして、黒い天丼 ― 天ぷら 中山(日本橋)
平日のサラリーマンとポンヌフバーグ ― カフェテラス ポンヌフ(銀座・新橋)
喪失と再生のグラタントースト ― カフェトロワバグ(神保町・神田)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
バネ
54
最近よく目にする昭和東京下町版食リポ本。装丁に惹かれて手に取ったが(スーシーグリーン)、私的には平野紗季子の方が好みかも。。文体がちと淡々とし過ぎていて、読了後に何も残らなかった。(ま、コレが良いという方もいると思うが)あと、いちいち夫を登場させるトコロが鼻についた。(唯一良かったのは、あとがき)ただ、結構行ったコトあるお店が登場し(洋食大吉.一新亭.水新菜館.レストラン桂)また行ってみたくはなった。こういうお店、長く続いて欲しいモノである。2026/05/23
えつ
14
スルスルっと読めた。喫茶店や町中華、蕎麦屋、色々載っていて、あぁ、行ってみたいな〜食べてみたいな〜って思いながらも、遠くて行けないからそれが悲しい。出張で人形町に行っていた頃に出会いたかったな…とも思ったり。1番食べたい!と思ったお店はもう閉店してしまっていて、悲しい…。読んでいたらお腹が空いてきてしまった。笑2025/09/19
きゅー
7
浅草、上野など東京の下町のお店を散策している。喫茶店や洋食屋、蕎麦屋など長い年月を経て培ったそれぞれのお店の独特の雰囲気と間。自分がそこで何をどう感じたのかという主観と、お店の内装や料理の描写という客観の塩梅がちょうどよい。情報過多ないまの時代、これくらいの淡白さが心地よく、足りない部分を想像したりネットで検索したりする楽しみにも繋がる。無理して自分の行動範囲の外を描こうとしない誠実さにも憧れる。 2026/04/17
さく
6
気になるお店がたくさんで、興味深く、Google mapでメニューも見ながら、楽しいひととき。東京には歴史ある店がたくさんあって、優しい接客も嬉しい、ほっこり感を何度も感じたことがある。長い単身赴任で、たまには寂しさもあり、救われる事がある。作品全体に流れる暖かさがなんとも味わい深くて、表紙のコーヒーを何度も見つめた。ありがとうございました。2025/08/15
littlebluestar
4
東東京の名店、料理、人々。 しみじみ味わうような文章があたたかい。2025/07/21




