内容説明
アメリカはなぜ中東に介入するのか?
湾岸戦争、イラク戦争、そしてイスラエルやイランへの直接的な関与……。
それらの政策決定を駆動する力学とはなにか。
アメリカによる中東関与政策の変遷とダイナミズムを分析し、
そこに通底する戦略的論理を読みとく注目作。
目次
序章 介入の論理と逆説
第1章 アメリカの中東戦略――歴史と論理
第2章 石油――アメリカの中東戦略を駆動する燃料
第3章 イスラエル――同盟を超えた「特別な関係」
第4章 イラク戦争――なにがアメリカを戦争に駆り立てたのか?
第5章 グローバル・ジハードとアメリカの「対テロ戦争」
第6章 イランの反覇権戦略と「抵抗の枢軸」
第7章 中東をめぐる大国間競合――中国とロシア
終章 流動化する国際秩序と中東の将来
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
小林涼太
2
非常に面白かった。アメリカの愚行によって中東情勢が不安定になり、世界に大迷惑をかけている最中で読んだこの一冊は「中東とは何か」「なぜアメリカがこのような行為にでたのか」と言った数々の疑問を解決するのを助けてくれる。アメリカの歴史や石油、イスラエル、対テロ戦争など、各分野で章立てがされており、一つ一つを理解することでより読みやすくなっている構成だ。特に私として面白かったのは、第1・2・5章である。アメリカの歴史とイスラエルの関係。グローバル・ジハードの歴史と現在地について論じられている。ぜひ読んでほしい。 2026/08/08
お抹茶
2
アメリカの中東政策の主要論点をまとめた便利な内容。クリントン政権にとっての最優先課題は非リベラルな覇権秩序を中東において維持することで,自由や民主主義といった価値や理念の追求ではなかった。自由や民主主義を推進しつつ権威主義体制を支援し軍隊を駐留させる二重基準で,反米意識が急速に広がった。アメリカとイスラエルの関係は湾岸戦争でさらに結束し,中東地域におけるアメリカの外交政策を形作る重要な支柱になった。バイデン政権もトランプ政権も,テロリズムの根絶そのものよりは米国本土での大規模攻撃の防止で十分だという立場。2026/02/25
TAMON BOLIVAR
1
アメリカの中東への介入について要因とされるものを具体的に上げた上で、アメリカの中東戦略について分析した本。しばしば、その強引な手法は批判に晒される傾向にあるアメリカの介入であり、そこには民主主義の普及なる十字軍的なる目的と の他に安全保障上利益やエネルギー資源を目的としたもの理由も存在するが、基本的にはそれらの理由が複雑に絡まりあった上で戦略が作られていることを再認識した。2025/09/26




