フィールドワークのちから――「いまここ」を抜け出す人類学

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フィールドワークのちから――「いまここ」を抜け出す人類学

  • 著者名:奥野克巳【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 亜紀書房(2025/09発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784750518855

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内容説明

?推薦?しんめいPさん(『自分とか、ないから。 教養としての東洋哲学』著者)
「迷子になりにいこう。それが自由の入り口だから。」


***

ここが世界のすべてじゃない。
人類学は、外の世界の〝入口〟を開いてくれる。

──答えは「わたし」の外側にある。


フィールドでの出会いが、あなたの〝常識〟をゆさぶり、世界の見え方を根本から変えていく。
発想がゆさぶられ、視点がひっくり返り、価値観がほどけていく。

フィールドワークは、あなたの“当たり前”をぶっ飛ばす最強の武器。新しいアイディアや価値観に出会う、人類学入門。

***

【目次】
はじめに
第1章 フィールドワーク100年の歴史
  1 人類学をつくった男
  2 マリノフスキが打ち立てたフィールドワーク
  3 人類学の「隠れた前提」への疑い
  4 「反省する人類学」の時代
  5 暗いフィールドワーク、明るいフィールドワーク
  6 フィールドワークの基礎は「仲良くなること」
  7 インゴルドの明るいフィールドワーク

第2章 インゴルドの「教育的なフィールドワーク」ってなんだろう?
  1 人びと「とともに」するフィールドワーク
  2 「質的」と「量的」のちがいとは
  3 友情とネタ探しの二枚舌?
  4 報告ではなく、生きることを学ぶ
  5 フィールドで、他者とともに生きる

第3章 「フィールドワークをつくった男」マリノフスキのリアルな日常と本音
  1 マリノフスキの功績
  2 衝撃の赤裸々日記
  3 フィールドワークの「ざらつき」
  4 マリノフスキの女性への欲望
  5 テーマは他者との出会いのなかで浮かび上がる
  6 「未開人」たちの欲望
  7 他者に向き合いながら、自分自身に向き合う

第4章 環境を生きる胃袋、フィールドワークの時間
  1 「イバン族の献立表」
  2 人類学者の「食べある記」
  3 1980年の献立表
  4 2003年の献立表
  5 食卓の向こう側に見えるもの
  6 環境に対する知覚の変化
  7 人びと「とともに」変化の正体を探る

第5章 フィールドワークの生〈せい〉の雑味
  1 「生の現実」をとらえたフィールド日記 
  2 実際のフィールド日記より 
  3 生の雑味について

第6章 「異化」のあと、世界はどう見えるか
  1 苦しいフィールドワーク 
  2 異化するフィールドワーク 
  3 二つの場所に同時にあるような感覚 
  4 ちがいを見る視線

第7章 みんなで一緒にフィールドワーク
  1 フィールドワークの新しいかたち
  2 フィールドワークに、みんなで出かける 
  3 「あたりまえ」をひっくり返す
  4 フィールドワークで揺さぶられる

おわりに 
あとがき

***

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ta_chanko

18
フィールドワークは対象となる人々を「外から客観的に観察してデータを取る」ためにおこなうのではなく、人々と共生・共感することでその生活に没入し、自分自身を異化するため、あたりまえをひっくり返すことが目的。そうすることで、人間や生活の本質について考えることができ、また現代社会の価値観に対しても相対的に観ることができるようになる。これからも人類が生き延びていくために、不可欠な視点。2025/11/23

7ember

3
すごく優しいインゴルド入門。すぐに読める。2025/12/22

y

3
前半は人類学の歴史とか問題点とかの話で、言われてみれば確かにそうだなぁというのと、いかに自分が無邪気に人類学者の書籍を楽しんでいたのかと気づきました。 後半はフィールドワークの実際が描かれていて、すごく楽しそうと思いつつも自分としてはその場に身をおくよりもその記録を楽しむ方が性に合ってるのかなと思いました。2025/11/03

ササーキー

1
ちょっとマニアック。2025/10/25

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