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内容説明
多彩な句が詠まれる現代にこそ再確認されるべき季語の本意。古今の歳時記や古典を通してその歴史と変遷を探り、季語本来の意味を浮き彫りにする。季語は「言葉」そのものに伝統と味わいがある――。実作・鑑賞に役立つ画期的な季語論!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
かふ
16
言葉は変化しているもので季語の意味あいも時代とともに変化しているのだと思う。そのために歳時記に収められる季語も変化し、それが昔のままでいいとなると一部の権威だけが正しいということになり、世間の流れに付いていけないと思った。カタカナの季語が認められているし、いつまでも文語だとか言っているようでは、最近の口語化の変化について行けないだろう。短歌がそうした変化を取り入れたのに、俳句は爺婆の共有物だとするのはどうなんだろうか?芭蕉も不易流行と言っている。国際化とか言っているのに逆流していると思う。2025/12/13
みみこ
2
季語は文語である は当たり前のことなのだが、さまざまな季語を見た後で言われると、いつもと違う重みを感じる。実作の時に文語に惹かれる理由はそこかもしれない。2022/07/15
夏みかん
1
俳句、こわい、の理由が垣間見えた。「正く」に拘ると敷居が跳ね上がる。でも、ものすごく面白かったし、その窮屈さや難しさも含め、やっぱり俳句は面白そうと思った。文語由来、漢語由来のことや、変な動詞化問題など、言葉の知識としても面白かった。2025/08/19
lonely_jean
1
初心者…私もそのひとりだが、本書を読むと、俳句を詠むのがものすごくたいへんなことに思える。これだけ勉強しなければ正しく詠めないのなら、ちょっともう遠慮しておく…という人も出てきそうだが、私は変わらず詠もうと思う。勉強は、しながらでいい。し終わってから、では、永遠に詠めなくなってしまうので。2023/02/28
星菫
1
俳句を作らなくても、言葉に興味のある人なら楽しく読めると思う。2019/12/21
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