自発的関係社会のゲーム理論

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自発的関係社会のゲーム理論

  • 著者名:奥野正寛/グレーヴァ香子
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  • 勁草書房(2025/10発売)
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  • ISBN:9784326505159

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内容説明

社会を構成する様々な関係が自発的関係であり、誰と関係を持つのか、どんな状況ならそれを継続しどんな時には解消するのかを各自が自由に選べるゲームから、どのような行動様式が安定になるのか、特に短期的にはメリットのない行動は可能であるか、可能ならばそれはどのようなロジックに基づくのか、ゲーム理論から解決策を考える。

目次

第1章 はじめに
 1.1 問題意識
 1.2 自発的関係社会のゲーム
 1.3 既存の社会モデルとの比較
 1.4 本書の構成

第2章 ゲーム理論入門:囚人のジレンマを中心に
 2.1 囚人のジレンマ
 2.2 合理的プレイヤーとナッシュ均衡の考え方
 2.3 ゲームとナッシュ均衡の定義
 2.4 混合戦略とゲームの混合拡大
 2.5 展開形ゲームとナッシュ均衡の問題点
 2.6 部分ゲーム完全均衡
 2.7 無限回繰り返し囚人のジレンマ
 2.8 補論

第3章 進化ゲーム理論入門
 3.1 自発的関係社会のゲームとその均衡の考え方
 3.2 進化ゲームモデル
 3.3 進化的安定戦略
 3.4 中立的安定戦略
 3.5 繰り返し囚人のジレンマにおける進化的に安定な戦略*
 3.6 補論:動学的安定性

第4章 自発的継続繰り返し囚人のジレンマ社会
 4.1 自発的関係社会のゲームの枠組み
 4.2 自発的継続繰り返し囚人のジレンマ(VSRPD)とVSRPD 社会のゲームの定式化
 4.3 戦略
 4.4 期待平均利得
 4.5 ナッシュ均衡の定義と予備的分析

第5章 信頼構築均衡
 5.1 信頼構築戦略と信頼構築均衡
 5.2 信頼構築均衡の進化的安定性*
 5.3 信頼構築均衡の特徴と現実妥当性
 5.4 補論:協力行動のインセンティブとしての「失業」

第6章 対立的な2戦略が共存する均衡
 6.1 はじめに
 6.2 戦略と期待平均利得
 6.3 対立的な2 戦略からなるナッシュ均衡
 6.4 c0-d0 均衡の局所的内部安定性
 6.5 信頼構築均衡との期待利得の比較*

第7章 寛容均衡
 7.1 はじめに
 7.2 寛容戦略
 7.3 寛容均衡
 7.4 寛容均衡群の進化的安定性に関する問題*
 7.5 おわりに

第8章 VSRPD とコミュニケーション
 8.1 はじめに
 8.2 プレイヤー間のコミュニケーション
 8.3 コミュニケーションを伴うVSRPD 社会モデル
 8.4 人間社会の進化動学
 8.5 M-VSRPD におけるσN d0c0 戦略から始まる不均衡経路
 8.6 おわりに
 8.7 補論:M-VSRPD における各戦略の期待平均利得*

参考文献
おわりに
索引

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