内容説明
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意味はどこにあるのか? 本書の目標は、ダメットが何を言っているかを明らかにすることではなく、ダメットの議論を利用して、言葉の意味の概念について、二つの異なる像を提示することである。つまり、意味を心像としてみる見方と、実践的能力の構成要素とみる見方である。(「はじめに」より)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
buuupuuu
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言語の意味というものを考える際に、文の意味内容として命題を割り当てるというアプローチは、結局のところ、意味を心像として説明する立場へと逆戻りしてしまうと論じ、オルタナティブとして、言語の理解を実践的能力から考え、そのような能力を構成する知識を明示化するというアプローチを提示し、先の立場を相対化する。ちゃんと理解できているか自信がないが、図形や音声が言葉そのものでないのと同様に、トークンの担い手である心像もまた意味そのものではないのだから、先の立場と旧来の心像説とは微妙に異なる立場なのではないか?2025/10/13