内容説明
丹念な取材から最新科学が示す「色の見え方」の驚くべき多様性と、悩ましい検査の問題が明らかに。20世紀には、学校健診から雇用時検診までありとあらゆる場面で制度的色覚検査が行われ、「異常」の人には大きな制限が課されました。極端な扱いはなくなったものの、未だに前世紀の「色覚」観と検査の問題は社会の隅々にまで浸透しているように思えます。本書は、色覚に関する誤解を塗りかえるべく「色」をめぐる冒険へと旅立った科学作家が、進化生物学、視覚科学、ゲノム科学、医学等の最先端に接して、様々な事象を再点検。「色覚」とは何なのか。そもそも、あなたが見ている赤と私が見ている赤は同じなのだろうか? 取材の末見えてきたのは、「多様性と連続性」の新しい地平でした。多くの取材を通して得た「色覚」についての新しい知見と考察を重ねた1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
takataka
2
★★★★★単行本刊行時から読もうと思っていたが機会を逃していた。文庫化されて読んでみた。まず20世紀の色覚検査については、小中高と受け、その度に嫌な思い、劣等感を味わされたことを思い出す。本書では色覚異常の検査の内容、検査の判定の妥当性、職業の制限等、歴史的経緯を踏まえ、中心的な存在である眼科医、学会での現状を鑑みながら問題点と改善への道筋を提言している。終章にあるゲノム検査、出世前検査、自閉スペクトラム症の問題は色覚異常の社会的立場に晒された人間にとって考えさせられる内容だった。2025/08/11
con
2
色覚異常の当事者でもある著者が、人間の色覚およびその検査手法に関して調査した結果をまとめた内容。本書の中心は第6章で、色覚検査に広く使われている石原表に関する調査内容。石原表の精度評価が行われていないという点にまず驚く。さらに、全数検査した場合、陽性と診断された人の約半数は偽陽性であると推定されることが、あまり認識されてない点もふしぎである(ベイズ統計の基本的な計算)。また、第4章で述べられている色覚の多様性はすでに20世紀に明らかになっている内容だが、その認識が浸透してないのもふしぎである2025/07/24
shrzr
0
色覚の多様性に対する理解と無理解。色を感じるということの底知れない不思議さ。好奇心を刺激する圧倒的な情報量。一気読み。2025/08/06
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