内容説明
虐待親だった母を未成年で殺害し少年院送りになった深津九子は、二年足らずで仮退院を迎える。退院の朝、警視庁の女性刑事が九子を訪ね、中学時代の同級生で、母親殺害に深くかかわった井村里実が自殺したと告げる。衝撃を受ける九子。さらに社会に出た彼女を待ち受けていたのは、想像を超えた周囲の反応だった。贖罪と更正が不充分との批判があがる一方、彼女を神格化するオタク集団も形成されていた。匿名性の陰にかくれて繰り返される凄絶なネットリンチ。高校一年生となった九子は、世間の悪意を一身に受けながら、自分の分身とも感じていた里実の死の真相を探る…ベストセラー「触法少女」の続篇! 長篇ミステリー〈新装版〉。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
NAOAMI
11
再読ではあったが、途中ネタを思い出すこともなく(笑)存分に楽しめた。14歳で虐待母を殺し少年院に服役。外に出るとシンパ・ファンクラブ的な仲間に囲まれる一方で、ネットリンチや現実での迫害を受ける。そのこと自体九子は精神的強さで克服するも、事件に関わった里美がそれらを苦にして自殺していた。謎の自殺封助「古田」をTeam九子が追う駆け引き満載の展開から真相は意外な方向に。そもそも仲間って言っても脛に傷持つ変わり者やもんな。彼らの放つ会話が狂喜的で気色悪い。幻想かと思われた朝霧が格好よく機能してホッとした(笑)。2025/11/30
リプリー
3
前回は九子視点の倒叙ものとして、興味の持続はありラストのどんでん返しにはそれなりに驚きはした。 が、続編にはその両方がなかった。 九子を安易な悪女風に描かなかったのはいいが、どうにもキャラクターとして一貫性というか魅力にかける。 痛烈なネット批判と怒りみたいなものは感じるが、表層的なものばかりで、だからどうするんだとか、どうすべきみたいなものはない。 とりあえずこれにあまり時間を浪費したくなく、ザザッと読んだ感じ。2025/12/09




