ブルーバックス<br> 腎臓の教科書 体液の循環・浄化から見る驚異の生命維持システム

個数:1
紙書籍版価格
¥1,100
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

ブルーバックス
腎臓の教科書 体液の循環・浄化から見る驚異の生命維持システム

  • 著者名:髙取優二【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 講談社(2025/09発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 300pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065411278

ファイル: /

内容説明

日本人の2000万人以上、成人の5人に1人が「慢性腎臓病」といわれる現代に必読の一冊。

腎臓は握り拳ほどの大きさで、左右に2つあり、その重さはたった150グラムほどの臓器です。
1日に150から180リットルの体液を濾過し、水分・ミネラル・pHを調整する驚きの生命維持装置「腎臓」
365日24時間休むことなく老廃物の除去し、体液をとおして体の各器官のはたらきを調整しているこの臓器は、30代をピークに減少し、再生することはありません。60歳を過ぎると腎臓は1年で16立方センチメートル減少するといわれています。
人生100年時代に、自分の腎臓で健康に生きるためには? その基礎から最新の医療情報までをお届けします。

再生医療でもっとも実現が難しいといわれるその精緻な構造と老廃物を除去する巧妙なしくみ、神経ネットワークや内分泌ネットワークを介して行われている脳や腸、心臓といった全身の器官との連携についてを中学・高校理科の知識をもとにやさしく解説します。また、なぜそのような複雑なメカニズムを獲得したのか、その理由を生命38億年における進化史から紹介。
さらに、慢性腎臓病約2000万人という時代に知っておきたい、現代人のための正しい医療知識や食事の注意点や運動法といった生活習慣による腎機能維持の方法までを、書籍やテレビ番組でも知られる腎臓専門医・髙取優二先生ががていねいに解説します。

目次

はじめに
1章 腎臓のはたらきと人体のしくみ
1-1 人体の約6割は水分でできている
1-2 腎臓は血管の塊でできている
1-3 腎臓の幅広い役割
2章 腎臓の構造と機能
2-1 腎臓の構造を見る
2-2 尿はどのように作られるのか
2-3 体を一定に保つ腎臓の機能
2-4 腎臓は加齢とともに小さくなる
3章 糸球体――どのように老廃物を取り除くのか
3-1 血管から見た糸球体の構造とはたらき
3-2 糸球体濾過量を安定に保つしくみ
4章 尿細管 ――体に必要な物質を再吸収するメカニズム
4-1 尿細管の構造を見る
4-2 そのほかの組織でも行われる再吸収と恒常性の維持
5章 進化からみた腎臓
5-1 生命の誕生と人類の出現
5-2 生物の陸上進出と腎臓の進化
5-3 生物進化によって起こった不都合なメカニズム
6章 ホメオスタシスと臓器連関
6-1 体内を一定に保つ腎臓のネットワーク
6-2 腎臓から見た臓器連関のしくみ
6-3 腎臓の機能低下と多臓器不全
7章 腎臓病の動向と疾患
7-1 尿の簡易検査と医療機関での検査
7-2 血液検査の項目
7-3 腎臓病の分類
8章 慢性腎臓病の薬物療法と透析療法
8-1 慢性腎臓病に関係する治療薬
8-2 透析療法と腎移植
9章 人生100年時代の腎臓のアンチエイジング
9-1 腎臓の機能を損なう現代人の生活
9-2 腎臓のための食事の注意点
9-3 慢性腎臓病の治療にも取り入れられた運動療法
9-4 腎臓のアンチエイジング
おわりに
参考文献
さくいん

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ナミのママ

70
最近はまっているブルーバックスの3冊目は腎臓がテーマ。握りこぶしほどの大きさが腰の上に2つ、重さは約150グラム。それが24時間休まずに、1日に150〜180リットルの体液を濾過し続けている。再生医療がもっとも難しいと言われている臓器。そして30代をピークに加齢とともに小さくなり、60歳を超えるとその容積は1年で16立方センチずつ減少する。平均寿命から考えても、これは丁寧に扱わねばと考えてしまう。そしてなんとも愛おしい臓器に思えてくる。家庭版の健康書籍とはまた違った科学的な1冊。2025/12/21

うぃっくす

7
腎臓いつもありがとう。一つ150g、握り拳くらいの大きさ。毒素の浄化とホメオスタシスの維持が主な働き。復活するとこはないのでいかに老化を遅らせるかがポイント。ところで腸脳連関、臓器連関内分泌ネットワーク、神経系ネットワーク)をもう少し勉強したいな。2025/11/24

お抹茶

5
中学高校の教科書の知識から始める。糸球体で濾過された原尿の99%は,食事や運動などによって変わる体液の量と電解質濃度を調整すべく,尿細管で再吸収される。腎臓は体液を調整してホメオスタシスを維持し,細胞外液のバランスを保ったり,全身を巡る血液の量を制御したりすることで多くの臓器と関係性を持つ。ハムやちくわなどに含まれる無期リンは腎臓に負担をかける。加齢により腎臓の組織が少しずつ壊れ,体液中の老廃物が滞って毒素となったり,貧血が起こったり骨が脆くなったりする。2025/10/23

mawaji

5
丸の内丸善で購入。学生時代に学んだ腎臓を40年ぶりにアップデートしました。進化から見た腎臓の章がとても興味深く、胎児が子宮内で生命の38億年の進化の過程をたどっている様子はまさに個体発生は系統発生を繰り返しているということなのでしょう。人類700万年の歴史の中で安価な精製塩が手に入りやすくなった今、塩分との付き合い方の見直しが必要なのですね。人生100年時代の腎臓のアンチエイジングの章も実践しやすくとても参考になります。「腎臓は責任感が強い。その性格は内部の構造が複雑かつ精緻であることに対応する」坂井建雄2025/10/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22883869
  • ご注意事項

最近チェックした商品