内容説明
この中に名探偵は…いません!
笑いと殺意とどんでん返しの傑作短編集
折田~遠藤間を結ぶローカル線、通称〈オリエンド鈍行〉の緊急停止した車内で死体が発見された! 居合わせた7人の乗客は犯人探しを開始する……が、かの名作とは違い、名探偵不在の車内で犯人が見つかるはずもなく、なぜか事件と無関係な問題ばかり解決されていき――。表題作「オリエンド鈍行殺人事件」他、笑いあり涙ありどんでん返しありの短編&ショートショート全10編。面白さ最上級!
【目次】
タイムスリップ・リアリティ
勇者たちのオフ
君のためなら死ねる
ファーブル昆虫記を読んで
オリエンド鈍行殺人事件
〈ショートショート〉
過保護
猫じゃらしとマイクロチップ
流れ星
こっくりさん
崖
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
267
表題作を含む短編5篇+ショートショート5篇の計10篇。『流れ星』に至ってはタイトル行を含めても僅かに6行程なんですね。表題作は言わずもがな古典王道ミステリーからのオマージュぢゃないですか。『オリエント急行殺人事件』既読の儂に死角は無かった。未読の方にも一応配慮された親切設計なので、そこはご安心を。ただね、ほぼタイトルを適用するだけで、そこに藤崎翔さん流のジョークを織り込んでですよ。ジョークに関しては全編に通底してですが。凄い真犯人だなぁ(棒)。と言うのは冗談として、安心安定の藤崎ワールドでた。2026/04/21
Richard Thornburg
108
感想:★★★★ 本著者初読です。 タイトルに惹かれて読みました。 短編5篇にショートショート5篇で構成されています。 どの話も笑える方向に振られているんですが、伏線の張り方と回収を含め、とてもよく練られているなと思いました。 タイトルにもなっている「オリエンド鈍行」はラスボス的位置づけで登場しますが、コレがまたすばらしい👏 読んでいる間は日々の雑事を忘れるくらい楽しませていただきました。 藤崎翔さんの本を追いかけてみたくなりました。2026/02/08
タイ子
106
お笑い芸人だから書ける作品ですね。面白さを感じる度合いが人によって違うと言う事かな。私は面白いの好きなのでクスクス笑いながら読みましたけど。幾つかのショート・ショートとタイトル作品。こんな考え方もあるんだと思ったのが、親友が急死して号泣しながら葬儀に参列し、帰宅して眠り朝起きたら高校時代にタイムスリップしていた話。自分の記憶と相違する過去の出来事。オチに唖然。そして表題はA.クリスティの作品をオマージュ?っていうか足元にも及ばないけど、これはこれで面白いけどね。肩の凝らないミステリ作品。2025/09/25
bura
104
藤崎翔の作品は全体に於いて軽い。ボクシングに例えればフライ級の軽さだ。例えば人物が軽い。深掘りを余りしていないので漫画のモブキャラ位、役割が安易に思える。更に物語も軽い。だが何故か面白いのだ。それはストーリーの唐突さと思いもよらぬどんでん返しがジェットコースターの様に連なっているからだ。表題作もローカル線で殺人事件に巻き込まれた7人の乗客が犯人探しを始めるがよもやよもやの展開が限りなく続く。このセンスが素晴らしい。つまりフライ級でも世界チャンピオンクラスなのだ。これからも無敵の軽さで楽しませて欲しい。2025/12/14
金吾庄左ェ門
68
表題作は元ネタになった小説よりも、『「ジョン・ディクスン・カーを読んだ男」を読んだ男』に影響されている気がします。意外と手が込んでいるようであっけない最後を迎えます。『ファーブル昆虫記を読んで』はオチに赤塚不二夫の作風を感じました。2025/09/23
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