内容説明
巨大地震が地下都市を襲い、女性が遭難。しかも、彼女は「見えない、聞こえない、話せない」三つの障害を抱えていた。頼みの綱は一台のドローン。操縦士のハルオは、遠隔から要救助者を発見し、安全地帯まで誘導するという前代未聞の作戦を任される。迫る浸水。猶予は六時間。女性の未来は脱出か、死か――。想像の限界を超える、傑作ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Kanonlicht
163
地下都市で地震が発生。居合わせたドローン操縦者の主人公が要請されたのは、最下層に一人取り残された見えない・聞こえない・話せないの三重障害の女性を遠隔で誘導するミッション。災害パニックものを軸に人間ドラマをからめて、ミステリー要素も加えるというてんこ盛りのストーリーをこのボリュームでまとめたのはすごい。おもわず無理と言いたくなるような事態が連続するなかで、この「無理」がキーワードになっているのもいい。映像にすると面白そう。2025/12/23
ひさか
158
2023年6月幻冬舎刊。書き下ろし。2025年9月幻冬舎文庫化。賢い街、第一接触、誘導、疑惑、迷宮、アリアドネの声、の6つの章で構成。地震の地下施設災害からドローンで救出できるのか?と思い、読み進めて行くとタイムリミットあり、次々に発生する障害ありで息もつけない展開にのめり込んでしまった。途中の疑惑が、ラストのアリアドネの声の章で明らかになるところで、驚きと納得と安堵感で慄た。見事な構成と展開が胸を打つ。2025/11/16
bunmei
137
地震によって地下に閉じ込められた「見えない、聞こえない、話せない」の三重苦を抱える女性の救出劇が描かれていく。その救出アイテムがドローン。浸水、漏電、ネズミの襲来等、限られた時間が迫る中、数々の障壁を乗り越えていく緊迫感が伝わる。また、本作は単なる救出劇では終わらず、女性の三重苦に対するある疑惑が浮かび上がってくる。しかし、ラストの大どんでん返しによって、それまで抱いていた違和感が払拭され、胸を打つ感動へと結びつけていく。文中の「無理と思ったらそこが限界」とい言葉が本作の根底を流れるテーマとなている。 2025/12/16
モルク
126
街としての機能(商業施設、オフィス…)を地下に持ってくる未来都市構想。そのオープニングセレモニーで大地震が発生し、視聴発声に障害を持つ女性がただひとり地下に取り残された。彼女を最新鋭のドローンが救助に向かう。果たして…次々と襲ってくる難問、浸水というタイムリミットもあり緊張感が増す。スピード感もあり、最後にそこがミステリーかと唸らせる。帯にあった「一生もののどんでん返し」はそこまで…?だったが十分に楽しめた。2026/02/04
ハゲおやじ
121
初読みの作家。本屋でPOPにつられて購入。未来の為の地下都市を地震が襲い、とり残された三重苦の人を救出すべく高性能ドローンを駆使。操縦士の過去等の人間模様が浮き彫りになり 単なる手に汗握る内容にはなっていない…って これミステリーなのかなぁ?ぐいぐい読ませて面白いんだけどね。”驚きの新事実” と本屋では煽っていたけど、確かに「えっ!」はあったけど、ミステリーなのかなぁ(私は くどいね)。馬鹿なインフルエンサーのやった事は 犯罪じゃないの? これ映画化出来たら ウケそうだね。この作家追いかけて見ようかなぁ。2026/05/16
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