幻冬舎文庫<br> アリアドネの声

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幻冬舎文庫
アリアドネの声

  • 著者名:井上真偽【著】
  • 価格 ¥784(本体¥713)
  • 幻冬舎(2025/09発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344434950

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内容説明

巨大地震が地下都市を襲い、女性が遭難。しかも、彼女は「見えない、聞こえない、話せない」三つの障害を抱えていた。頼みの綱は一台のドローン。操縦士のハルオは、遠隔から要救助者を発見し、安全地帯まで誘導するという前代未聞の作戦を任される。迫る浸水。猶予は六時間。女性の未来は脱出か、死か――。想像の限界を超える、傑作ミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

bunmei

112
地震によって地下に閉じ込められた「見えない、聞こえない、話せない」の三重苦を抱える女性の救出劇が描かれていく。その救出アイテムがドローン。浸水、漏電、ネズミの襲来等、限られた時間が迫る中、数々の障壁を乗り越えていく緊迫感が伝わる。また、本作は単なる救出劇では終わらず、女性の三重苦に対するある疑惑が浮かび上がってくる。しかし、ラストの大どんでん返しによって、それまで抱いていた違和感が払拭され、胸を打つ感動へと結びつけていく。文中の「無理と思ったらそこが限界」とい言葉が本作の根底を流れるテーマとなている。 2025/12/16

ひさか

86
2023年6月幻冬舎刊。書き下ろし。2025年9月幻冬舎文庫化。賢い街、第一接触、誘導、疑惑、迷宮、アリアドネの声、の6つの章で構成。地震の地下施設災害からドローンで救出できるのか?と思い、読み進めて行くとタイムリミットあり、次々に発生する障害ありで息もつけない展開にのめり込んでしまった。途中の疑惑が、ラストのアリアドネの声の章で明らかになるところで、驚きと納得と安堵感で慄た。見事な構成と展開が胸を打つ。2025/11/16

Kanonlicht

83
地下都市で地震が発生。居合わせたドローン操縦者の主人公が要請されたのは、最下層に一人取り残された見えない・聞こえない・話せないの三重障害の女性を遠隔で誘導するミッション。災害パニックものを軸に人間ドラマをからめて、ミステリー要素も加えるというてんこ盛りのストーリーをこのボリュームでまとめたのはすごい。おもわず無理と言いたくなるような事態が連続するなかで、この「無理」がキーワードになっているのもいい。映像にすると面白そう。2025/12/23

背番号10@せばてん。

68
見えない、聞こえない、話せない。要救助者は令和のヘレン・ケラー ──。最新技術を駆使し、構築されたスマートシティ。その開幕を祝す式典の日に、襲う巨大地震。分断された地下5層に取り残された彼女を救うために、災害救助のドローンが投入されますが、ファーストコンタクトから、大きな壁が立ち塞がります。正直、この構築物は物語のための装置にしか見えませんが、それでも◯◯に疑惑が浮かぶ、某場面から俄然、吸引力が上がりました。無理と認めることで、初めて見えるものがある。真実はアナログで泥臭いもの。人を救うのは、人の心。2025/12/31

くたくた

47
読み友さんの感想を読んで入手。舞台設定とか、人物描写とか、途中で引っ掛かりがあるんだけど、とりあえず最後まで読んでよかった!と言える。いやあそうきたか!こうまとめるのか!ある意味テクニシャンだね。とても面白かった。ちょっと文章が若いというか、言葉の選択の感覚が自分とはズレるなと思うところもあったけど、とりあえずこの結末は良き。2025/11/05

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