内容説明
新幹線、車、飛行機、ローラースケート、台車、たらい船、象、そして自分の足――多彩な移動手段を使った先に立ち現れるさまざまな風景。教習所の教官とのやり取りには笑いがこぼれ、自転車と紡いだ学生時代の思い出には切なさがあふれる。短歌から小説まで、言葉と心を通わせてきた書き手が贈る、一歩ふみ出すエッセイ集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
64
【どうせ止まったり、ゆっくりしか歩けなくなる日が来るのであれば、今は思う存分早歩きをしたい。わたしには早歩きが似合うし】小説、エッセイ、短歌、絵本とマルチに活躍する作家の最新エッセイ。<のったりのったりと歩いた/すっかりふざけたつもりが「いいね」と即採用になったので「いいんだ」と小さい声で言った。あまりにもわざとらしい遅さだったはずなのに、オンエアを見てみたらのんびりと丁寧に歩いているように見えてすっかりちょうどいい速度だった。わたしにとってふざけているとしか思えない速さが、客観的にみると適切らしい>と。2025/12/27
tenori
44
ものすごく狭い観点からで申し訳ないのだけれど、このエッセイ集を読んで「おかえり、れいんちゃん」と感じた岩手県民は多いんじゃないかな。彼女は稀代のエッセイストだと思う。小説を書くならば、日常のくどうれいんとは懸け離れたところで着想してもらわないと、どうしてもエッセイが勝ってしまう。決してディスっているわけではなく、喜怒哀楽を決まった文字数で収めてくる。それを楽しませてくれる、安心できる言葉が詰まっている。そこが彼女の大きな魅力。タイトルは「くどうのいどう」のままで良かったかも。2025/12/30
しゃが
43
免許証返納してから、歩く速度が私の世界の速さになった。このエッセイはくどうさんの乗り物や移動での記憶のなかに、旅、自然や家族、人とのつながり、そして何より今のくどうさんのよりどころを綴られている。クスッとする場面も多いが、大事な記憶も詰まっていた。私は風や季節を確かめ、少し息が上がる早歩きに、これからの時間の確かさを感じた。車に頼らない不安もあったが、他の乗り物も思い出や記憶がある。年を重ねた私には、この速度や頼る乗り物がちょうどいい。しばらくはそれで十分愉しさもあるかと。2026/01/07
いとう・しんご
20
毎週土曜日のラジオを聴いているせいで、とても身近な存在に感じられるれいんさん。いつもながらふくれっ面が可愛い!なんて言いながら数頁ごとにクスッとする楽しい読書でした。しかし、実は彼女の文章はとてもしっかり推敲、彫琢されている上、様々な視点や比喩の妙味もたっぷりで実は非常に贅沢な出来上がりなので、単にキャッワイイ~だけじゃない、彼女の魅力もご堪能頂きたいと思います。そうそう、表紙のサボテンや裏表紙のモグラ、本文中のイラストもお見逃しなく。2025/12/02
鯖
19
文才の塊なエッセイ集。佐渡旅行とキラキラ鎌倉に臆するくどうさんといけてない男子中学生で〆たやつがよかった。佐渡を稲妻の形の島とあらわしてるのいいなあ。猛烈な磯の匂いがするいごぐさちゃんのいごぐさ、孤独のグルメの去年の大晦日編でも出てきたので、一度食べてみたい。2026/01/15
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