内容説明
「俺はこの宇宙を孤りで過ぎる隕石だ」――作家・政治家として一世を風靡した父と、彼を支え家庭を切り盛りした母・典子。そして家族同然だった裕次郎。強烈な家風で知られる「石原家」の日常は涙と笑いに満ちていた。お正月から大晦日まで、幼少期の出来事から介護、看取り、相続までを兄弟それぞれの視点から振り返る追憶エッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
135
とにかく強烈な父・石原慎太郎あっての4兄弟だということを、これでもかと突き付けて面白おかしく、そして、石原家の家族愛に当てられっぱなしの読書時間だった。これは稀有とも言える仲の良い『兄弟小説』4人がそれぞれに自立されているので、父の死後も揉めないのだろうなぁと感じたのが正直な気持ち。並みの家庭ではない事が終始だが、四者四様でこのような企画が可能なのも石原家ならではだろうなぁ。一番凄いと思ったのは母親・典子さん。慎太郎氏はさることながら、この母あっての四兄弟だったのだと読後は強く思った。2026/02/26
あすなろ@no book, no life.
94
あの石原慎太郎氏を家長に据える一家の家族の物語。慎太郎氏がお亡くなりになった後、正しく追いかけられる様にお亡くなりになって驚いた慎太郎氏の奥様の家族の物語でもある。4人の息子達が各々想いの筆を取っている。天才肌という単語で書かれているが、やはりあの慎太郎氏というのは側から見るとかなり変わった人だった様が分かる。一方で、だからこそその時代毎の寵児たり得て生涯現役の彼自身曰く文士たり得たのであろう。一方で決して湿っぽい話には4人共なっておらず、明るさを見て取れるのもまた慎太郎氏だからこそ為せ得たのであろう。2025/11/22
おかむら
29
石原家の4兄弟が、父、母、叔父、家、海、教育、結婚などのお題で書いたエッセイ共作集。石原慎太郎の家庭での暴君っぷりが楽しい! 晩年介護状態になってから四男がふと「結局ぼくらは親父からなんも学んでないよな」と言ったら、慎太郎が突然涙ぐんで「すまなかった。(子育てに)興味が無かった。自分がやりたい事が多すぎて時間がなかった」と正直に告白した。っていうエピソードが、もう石原慎太郎!って感じでイイわ! 蛭子能収が孫の名前を正直興味ないので覚えてないって言ってたのとある意味同じ? 好きだわー。2026/04/18
Sakura
16
石原4兄弟が、それぞれ「父」「お正月」「教育」等、11のテーマについて書き、まとめた一冊。兄弟で共通しているのは父と母を敬愛していること。慎太郎はクセのある人物で、あんまり好きにはなれなかったが、この4兄弟が仲がよいことが、慎太郎の子育てが間違ってはいなかった証と言えるのではないかと思った。慎太郎が余命3か月を宣告された後、4男が「僕らは親父から何も学んでないよな」と言ったら、突然涙ぐんで「すまなかった。(子育てに)興味がなかった。自分がやりたいことが多すぎた」と告白された、という逸話には大笑いした。2026/06/02
Yasuhiko
14
石原慎太郎の本を初めて読んだのはベストセラーになった「弟」。その慎太郎の4人の息子が両親の死や子育てなどについて語ったのが本書。自分も最近、父を亡くしたので共感できるところも多かった。 面白かったのは、その著者「スパルタ教育」とは幾分違い「あれは親父の妄想」と息子たちが述べていること。 慎太郎はよく「いまお前たちがあるのは先祖がいたからだ」とよく言っていたそうだが、型破りの親父だが慎太郎がいてこそ息子4人がそれぞれの分野で活躍しているのがよく伝わった。「「私」という男の生涯」を読み直そう。2026/04/06
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