内容説明
私はこの世界の広さを知りたい。
人類と魔物の生存をかけた『大陸戦争』。100年の戦乱は、ある日現れた勇者が魔王を討伐してあっけなく終わった。
3年後、元聖剣部隊のヴォルクは生き方を見失い、平和な世界をひとり彷徨う。そんな時、故郷の幼馴染みフィーネと再会し、魔脈探しの旅へ出ることに。元戦友のトネリコも加わった3人の旅。そして、かつて戦場だった荒野で邂逅する、死にたがりの魔物達と、因縁の宿敵。彼らは心残りを抱える者に、道を問う。
「お前はそれでいいのか?」
これは欲したものを永遠に失った者達が、それでも「次」を探し求める戦後のファンタジー。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
55
勇者が魔王を討伐し100年の戦乱が終わった後の世界で、ヴォルク、フィーネ、トネリコ、3人の男女の冒険を描く。設定からは「葬送のフリーレン」や「誰が勇者を殺したか」などを連想したが読んでみればこれらの2作ともまったく印象が違う。エンジンが掛るのがちょい遅めながら中盤以降のヴォルクのバトルシーンの連打はなかなか迫力。後半は時代が変わったがために、居場所を失った者たちの葛藤のドラマがメイン。各登場人物に負い目があり、それぞれに折り合いをつけようとする展開が読ませる。タイトルの意味も終盤でわかるようになっていた。2026/03/18
和尚
39
めちゃ面白かった。 どこか懐かしい気配を感じる、地に足のついた異世界ファンタジー。戦の英雄が喪失感と心残りを抱えながら、戦後を戦争を知らない幼馴染と歩む旅路。 中盤までの描写も戦闘も面白かったのですが、その旅の目的が明かされる後半とタイトルの意味に気づいてからは更に面白くなりましたし、ヴォルクの変化も良かった。良い世界観。 終わり方もいいですね、続きが読みたいです。 2025/10/17
よっち
30
人類と魔物の100年の『大陸戦争』はある日あっけなく終わり、欲したものを永遠に失った者たちが、何かを探し求める戦後ファンタジー。宿敵カムイに一度も勝てぬ悔いを残したまま、平和な世界を彷徨う元聖剣部隊のヴォルク。彼が魔脈探しの旅をする故郷の幼馴染フィーネと再会し、元戦友のトネリコも加えた3人で始めた旅路。それぞれの背景も浮き彫りになる中で、かつての戦場で遭遇する死にたがりの魔物たちや、未来を見据える因縁の宿敵に複雑な想いを抱きながら、そこから前に進むために過去に決着をつけたその結末はなかなか良かったですね。2025/09/18
イシカミハサミ
13
ちょっとタイトルとイラストに騙された感は残る作品。 会話劇が基本的にコケティッシュで 作品全体の雰囲気とあまりかみ合わない。 タイトルはしっかり終盤で回収されて、 全体的な世界観はとても魅力的。 だからこそ この大地でキャラクターたちが生まれ育つイメージを 持つことはできなかった。2025/11/01
椎名
13
戦争が終わってからの物語。と書くと近年多い雰囲気の作品だが、後半で一気にまた違う切り返し方をされたのが良かった。戦争は終わったけれど自分の戦いが終わらないままでいるヴォルク、そして戦争が終わった今だからこそ自分の目的に手を伸ばせると足を踏み出したフィーネだが、後半で明かされるフィーネの目的にはおおっとさせられた。ネックなのは序盤〜中盤までなかなかこの二人の対比や見えづらく、少しぼんやりしているように感じてしまった。スロースターターなだけなら良いのだが。2025/10/22




