寒い国のラーゲリで父は死んだ

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寒い国のラーゲリで父は死んだ

  • 著者名:山本顕一【著】
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  • バジリコ(2025/09発売)
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  • ISBN:9784862382535

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内容説明

大きな父を持ってしまった息子の成長と和解の物語。
今を生きる人たちに読んで欲しい。~瀬々敬久(映画『ラーゲリから愛を込めて』監督)
凍てつくシベリアの収容所で父は道義に生き、そして死んだ。
父、山本幡男は、強制収容所(ラーゲリ)の過酷な日々の中でも決して希望を失うことなく仲間たち、そして自らを励まし続けた。
長男として、父から託された遺書の言葉を胸に刻みながらも、思うにまかせぬ自らの人生と家族の思い出を綴った、ほろ苦くも味わい深い回想記。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

モルク

98
「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」の山本幡男さんのご長男顕一氏の書。顕一氏が父幡男さんと生活したのは1944年小学3年生の時までだったそうである。家庭内では怒鳴り散らし、酒乱ぎみな父。母や祖母に迷惑をかけ、子供たちは萎縮する。「ラーゲリ…」の書から受ける印象は温厚、まわりを気遣うあたたかい人であるが、息子から見るとこんなにも違うのか。その父の死後57年目で顕一氏はようやく父の墓参にハバロフスクを訪れる。そして墓前で慟哭する姿にこちらも涙を誘われる。半分は優秀な顕一氏の半生が描かれている。2023/06/22

Nobuko Hashimoto

29
映画化もされた『収容所から来た遺書』(辺見じゅん著)の山本幡男さん長男による、ご本人と家族の人生の記録。長男顕一さんの記憶の中の父・幡男さんは酒乱気味で恐ろしい印象が強かったようだ。秀才でエリートコースを歩みながら、父にまつわるトラウマと呪縛、恩師に認められたいという切望と恩師の死による喪失感から身を持ち崩した顕一さんは40代にして自身を見つめ直す修行によって立ち直る。末弟もまた兄の存在に囚われていた人生だったよう。(つづく)2023/07/03

uniemo

16
「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」の山本さんのご長男が父親の思い出や自分の人生を描いた作品。父親への思いも興味深いですが、優秀な学者だったと思われる本人の若いころの半生記の部分も面白かった。2023/04/27

雪だるま

12
「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」の山本幡男氏の長男である顕一氏の著作。息子から見た父親としての幡男氏は決して良い父親でも良い夫でも無かったことに驚いた。遺された顕一氏含め家族たちの大変な生活が書かれていた。2023/07/23

fubuki

6
【図書館本】映画主人公のご長男の書。この本自体は、父への回顧録だけではなく、むしろご自身の半生の書。子供目線での父と、戦場での幡男氏があまりにも違っていたことに、ご本人も驚かされたよう。戦後に俘虜となり、筆舌に尽くしがたい労働と刑罰を受ける。これは日本政府の怠慢なのでは、と思わずにいられない。何故、俘虜引き渡しのことで、ソ連との交渉が進まなかったのか、無知な私には分からないが、多くの人たちが「寒い国」の凍土に今なお埋められているという事実は忘れてはいけない事だと痛感する。映像以外でも心が痛くなった。2023/04/05

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