内容説明
自殺予防対策に奔走してきた精神科医が,様々な調査や統計データ,診療経験をもとに,適量を越えた継続的な飲酒がうつ病・うつ状態や睡眠障害,ひいては自殺への衝動を助長することに警鐘を鳴らす.家族や友人,職場の同僚,医療者等の認識と働きかけの大事さ,そして本人や家族をどう支援していけばよいのかも具体的に提示する.
目次
はじめに
第1章 うつ対策だけでは男性の自殺を防げない
第2章 アルコール問題と自殺に関するエビデンス
第3章 なぜアルコールは自殺リスクを高めるのか
第4章 男性の自殺予防のためにできること
第5章 否認の病を否認する社会
引用文献一覧
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
32
うつ病対策だけでは自殺は防げない。飲酒が時として、うつ状態や睡眠障害、ひいては自殺への衝動をどのように助長するのかをブックレットにてコンパクトに解説。「追い詰められたときに、飲みながら物を考えるな」などと説く。【うつ状態の誘発】他と比較して、自らの患者の自殺の高さを恥じる著者は、<アルコールには、それ自体がうつ状態を惹起する作用があります。特に連日大量の飲酒をしている場合、うつ状態が引き起こされる危険が高くなります>と書き、うつの治療に有効とされる<うつ薬による薬物療法がほとんど奏功しない>と警告する。⇒2020/06/01
カッパ
27
【132】339【◯】【感想】自殺の原因にはうつが有名。でもその陰にはアルコールもあるという説である。日本はアルコールに寛容なのだが、アルコールを飲みふわっとした中で間違った決断をする人は少なくない。日本もフィンランドにならいアルコールにも挑んだ方がいいのか?と考えさせられる一冊2017/04/12
くさてる
19
働き盛りの男性を対象にした、アルコール問題とうつ、自殺が死のトライアングルをなしていることについてのブックレット。薄いけれども読み応えあり、簡潔にまとまっています。「追い詰められたときに飲みながら物を考えるな」というのは重いひとこと。さらに、故中川昭一大臣のアルコール問題について触れた部分は著者の無念さが伝わってきて、哀しいと共に納得がいきました。否認の病を否認する社会のままではいけないですね…。2014/06/14
秋 眉雄
15
『第一に飲酒が絶望感、孤独感、抑うつ気分といった心理的苦痛を増強する可能性、第二に飲酒が自己に対する攻撃性を高める可能性、第三に飲酒酩酊が死にたい気持ちを行動に移すきっかけを作ってしまう可能性、そして最後に、飲酒が心理的視野を狭め、自殺以外の有効な解決策を講じられなくしてしまう可能性です。』『酒を飲みながら物を考えるのは、とても危険なことです。酩酊した思考が生み出すのは、ともすれば自暴自棄で、自己破滅的な結論です。だからこそ「追い詰められたときには、酒は飲まない。シラフでいる」ということが大切なのです。』2023/07/25
Tomitakeya
5
レイモンド・チャンドラーとアーネスト・ヘミングウェイの逸話で始まる。自宅で自粛生活が続く中でついアルコール飲料に手が伸びてしまう。その影響を理解して度が過ぎないようにしよう。酒を飲む前に読んでおこう。2020/04/26
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- 電子書籍
- 推しの一途すぎる執着を、私はまだ知らな…




