内容説明
それは濃紺の革表紙に星座が型押しされた、薄い小さな冊子だった。父が文字を書き、意匠と飾り文字は叔父が、細密画は母が描いた。〈夜の写本師〉である三人が彼のために書いてくれたものだ。その『夜色表紙』が消えた。戦争に行くといって家を出た息子が持っていったのか? 訃報のみがもたらされた息子。『夜色表紙』には必ず自分のもとに戻ってくるという魔法がかけられているはず。戻ってこないのなら息子は生きているかもしれない。息子の消息を求め〈護符師〉ヴァニバスは旅立った……。人気の〈オーリエラントの魔道師〉シリーズ。/【目次】夜色表紙/影の馬/森林監督官/大地女神(イルモア)の罠/あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
a*u*a*i*n34
13
大好きなオーリエラントシリーズも13作品となりました。魔法の活躍は控えめでもいつもながらに魅力的な登場人物たち。本作から文庫での新刊になってしまいましたがどこまでも書き続けていただきたいシリーズです。2025/12/10
Satoshi
9
◎早くオーリエラントの世界に入りたくて新刊購入。子供であるライラルが出ていき、亡くなったと伝えられた写本師ヴァニバス。しかし、持って行った写本が戻らないことから生きていることを信じて探す旅に出る。一方でダンカンは好きだったコルネリアを領主にとられ、悲嘆に暮れる日々。コルネリアは悪い呪いで馬になっていた。4人が繋がっていくのが面白いし、人を探すのはとても昔は大変だったんだろうなーと。久しぶりにこのシリーズでハッピーエンドな気がした。2025/11/24
おだまん
3
連作短編とはいえ、これで1つの完結した物語。とても好みでした。馬年の新年に読むとよかったかな?夜色表紙、どんな色なんだろう。久遠の島も再読しなくては。2025/12/23
a_o
2
★★★★☆2025/12/09
ふむ
1
闇がいつもより軽めで、楽に読めた。ポジティブなネフティが良かった。2025/11/24
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