内容説明
“廃墟テーマパーク”にそびえる「兇人邸」。3月の深夜、班目機関の研究資料を探すグループとともに、その奇怪な屋敷に侵入した葉村譲と剣崎比留子を待ち構えていたのは、無慈悲な首斬り殺人鬼だった。逃げ惑う狂乱の一夜が明け、同行者が次々と首のない死体となって発見されるなか、比留子が行方不明に。惨劇を眼前にしても、思惑を抱えた生存者たちは、この迷路のような屋敷から脱出する道を選べずにいた。さらに別の殺人者がいる可能性が浮上し……。葉村は比留子を見つけ出し、ともに謎を解いて生き延びることができるのか?! 『屍人荘の殺人』の衝撃を凌駕するシリーズ第3弾。/特別対談=綾辻行人×今村昌弘
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
イアン
154
★★★★★★★★☆☆『屍人荘の殺人』シリーズ第3弾。廃墟を模した遊園地内に建つ屋敷・兇人邸。斑目機関との関連を探るため侵入した葉村と比留子を待ち受けていたのは、異形の首切り殺人鬼だった――。特殊設定ミステリブームの火付け役らしく、本作でも異常な条件下で構築されたクローズド・サークルと、複雑怪奇なロジックが印象的だ。本格推理の部分は読み飛ばしてしまったが、時折挟まれる追想が現在と重なった時、思わず膝を打った。第1弾の「アレ」を徹底的に伏せている所に、安易なネタバレを良しとしない著者の抗議の意図を感じ取った。2025/11/19
ま~くん
62
シリーズ第3弾も「常人」ではない登場人物が大暴れ。斑目機関の過去の研究に巻き込まれる剣崎と葉村。廃虚遊園地の中で繰り広げられる惨劇は何故、誰が、何の為に。首が切断された惨殺死体に秘められた重大な意図。真相は切なかったが最後の鍵運搬のトリックはかなりエグい。受け取る剣崎の胆力も相当なものだが私は無理。兇人邸内の見取図が付いてなかったら位置関係が全く分からなかったので助かりました。ラスト1行は屍人荘の殺人を読んでないと意味不明では。中途半端な終わり方だと思ったが続編確定ですアピールだけはしっかりと伝わった。2025/11/23
マーム
61
特殊設定モノのミステリなのでしょうが、物語の序盤はさながらホラーかモンスターパニック映画のよう。自分たちとは分断された剣崎比留子の代わりに犯人を見つけようとする葉村譲の言動にはイラっとさせらましたが、「まさか君は、命を危険に晒してでも犯人探しをするのが探偵だなんて思っている訳じゃないだろうね?」と比留子からダメ出しをされたときは少々気の毒に思えた。今回、比留子は安楽椅子探偵の役を余儀なくされますが、「楽だよ、これは」と言ってのける。まったく食えない人物。とある鍵が比留子のもとに届くプロセスには心底驚いた!2025/11/18
あっか
58
文庫新刊で再読。シリーズ第一弾・屍人荘と同じくらい好き、と初読の時思ったけれどやっぱり好き!オカルトとミステリを融合させている仕掛けが本当に凄いと思う。屋敷がシリーズいち複雑なので、見取り図が栞のように挟まっていてくれてとても助かる。綾辻行人先生との対談も豪華〜!館の構成は小野不由美先生とか、もうニヤニヤ。笑 にしても屍人荘のあの衝撃からもう10年!?ますます第4弾が楽しみ…心待ちにしています。斑目機関との因縁やいかに。めっちゃ余談だけど、遠田志帆さんて「えんた」さんなのね!ずっととおださんだと思ってた笑2025/12/03
goro@the_booby
51
班目機関の手がかりを求め侵入した廃墟に閉じ込められた比留子さんと企業グループ。そして首切り殺人。脱出と犯人捜しに奮闘する葉村君なのだが恐ろしい化け物が犯人なのかグループは疑心暗鬼に包まれる。安楽探偵状態の比留子さんの推理が冴える。比留子さんを救い、犯人を捜しながら抜けだせるのか葉村君。息苦しい展開だけど絆深まる二人でありました。2026/01/06
-
- 電子書籍
- 愛の風景 ~高見まこ傑作短編集~ 2 …




