内容説明
公務員探偵、時空を超える名推理!
妻を殺してしまった。なぜ自分がこんなことを? 茫然自失の男の前に、別の縊死体が出現。
これは偶然の連鎖か、それとも――。“相殺”されたはずの罪が、再び目を覚ます……!?(「双死相殺」)。
アフターコロナの櫃洗市で発生する複雑怪奇な事件の謎を、腕貫を嵌めた公務員探偵が鮮やかに解決。
女子大生・住吉ユリエ、安達真緒、氷見&水谷川の刑事コンビetc.……お馴染みの面々も健在。作家デビュー30周年&シリーズ誕生20周年。人気ミステリシリーズ最新作!
佳多山大地氏(ミステリ評論家)興奮!
「歴死は繰り返される! 西澤ワールド最新版 円熟の論理の切れ味、ますます妖し」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
buchipanda3
90
腕貫さんシリーズ、もう20周年なんだ。相変わらずだーりん(ユリエさんも)が切れっ切れの推理力を披露してくれて愉しめた。とにかく各篇とも読み終えると当初の構図からは想像がつかない絵面になっているのが面白い。無茶なと思いながらもテンポ良く繰り出される理詰め会話が心地良くて、この西澤節が堪らんね。初篇は不可解な鍵の件をひねり倒したくなりそうなのを逆に素直に活用。表題作は被害と加害の反転心理と衝動的と思える行動の裏にあった背景の伏線に唸らされた。中篇は建物と事件の物理的鏡像に対する内面的鏡像のズレが印象に残る。2025/10/30
aquamarine
55
大好きな腕貫さんのシリーズだが、今作は腕貫色は薄め。ユリエさんが年上の友人の話から真相を紐解く短編、出張所で腕貫さんが相談にのる通常パターン、書き下ろしの中編の合計三つ。ラストの中編は、ある双子マンションの殺人事件を発端に3つの事件が交錯する。それぞれの事件の関係者も多いし、ほとんど会話のみで進む考察も氷見&水谷川の刑事コンビから始まって移動していくので、人物把握に気の抜けない一編だったが、ぎゅっと収束していく物語の運びは好き。シリーズ誕生20周年とのこと。シリーズ最初の頃を再読したくなった。2025/10/26
さっちゃん
51
シリーズ最新作(何作目かもうわからない)。「すぺてその場の勢いで」「双死相殺」「此のすべて鏡像なる世界」の3編。/1話目はカフェでユリエさんが友人の話を聞いて推理するので腕貫さんは登場せず。2話目は従来通り市民サーヴィスとして出張所で相談に乗るスタイル。初期のようなグルメで役人ぽい腕貫さんが好きなので嬉しい。3話目の双子のような二棟のマンションで起こる過去の事件と現在の事件では、腕貫さんは最後にようやく登場。途中で登場人物がこんがらがってしまったけれど推理はお見事。次はどんな推理を披露してくれるか楽しみ。2025/10/21
hirokun
42
★2 腕貫探偵シリーズの最新版らしいが、私はこのシリーズ初読み。どうもこの作品との相性が悪いのか、最初の短編から躓き気味。何かドタバタ劇を見せられているかの様な印象。途中で撤退しようかと思ったが最後まで読了。私にとっては最後の中編が比較的読み易かった。2025/10/12
こゆ
29
腕貫探偵シリーズ最新作で、遺作になってしまった本作。腕貫さんとユリエさんが探偵を務める短編二編と、二人が絡む中編が一篇。西澤作品によくあるエログロは鳴りを潜めて、二人のキャラがとても良く全部面白かった。どれも複雑で登場人物の行動が荒唐無稽、推理も妄想めいているのに、なぜか心地良く納得させられる西澤節。最後の中編は久しぶりに二人の絡みが読めて嬉しかったけど、二人きりで美味しいものを食べてイチャイチャ(?)してくれても良かったのよ?グルメなユリエさんのおかげで、飯テロでもある大好きなシリーズ。→2025/11/24
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