内容説明
トンデモ精神科医・伊良部シリーズ最新刊!
打ち切り寸前のワイドショー番組制作チームは、状況を打破すべくコメンテーター探しに奔走中。昔気質な上司の方針で「美人女医」を連れて来るつもりが、手違いで色白で太った精神科医・伊良部一郎が出演する羽目に。彼の自由すぎる発言が、令和の悩める人々を笑撃&震撼させる! 大人気の連作短編集シリーズ、待望の第4弾。
単行本 2023年5月 文藝春秋刊
文庫版 2025年9月 文春文庫刊
この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
314
シリーズ第4弾。表題作から始まる5話連作。縦横無尽に伊良部せんせーは駆け巡るよ。相変わらず自由度が高い。増したね。前作から15年以上振り。と言っても合間、合間に文藝誌に発表はされていたのね。でもアンポンマンなどからのコロナ禍ですからね。年月を感じますよね。しかし伊良部せんせーもマユミちゃんも年齢を重ねた風ではないと。サザエさんシステムだったんですかね。友達はいない筈だったマユミちゃん。前作でのバンド活動はまだ続いていたのね。って言うか寧ろはまっているのかな。良い固定メンバーができると良いですね。2026/08/04
bunmei
168
精神科医の伊良部一郎が巻き起こす、痛快な切り口と笑いで彩られた人気の連作短編集。ガマガエルのような風貌の伊良部医師。場を読まないで、人を喰ったような自由過ぎる言動に振り回される人々。しかし、そんな彼の振る舞いは、人が口に出すのに憚られる様な真実や的を得た助言が含まれ、次第に窮地に陥った人々を救い出す魔法の様な力が存在する。そんな伊良部の傍らにいる、クールビューティーな看護師マミコとのアンバランスさが、コミカルさを引き立てている。そんな伊良部医師を訪ねてくる患者も様々で、伊良部医師の荒療法が炸裂する。 2025/09/29
venturingbeyond
156
伊良部シリーズ第4弾。相変わらず常軌を逸した傍若無人キャラながら、病状やその原因となるパーソナリティの診断の的確さ、ケミカルな解決を回避して病因の克服をはかる行動療法のチョイスの適切さと、立派な名医と呼べる臨床実績を今作でも重ねてます。『うっかり億万長者』を除けば、全てコロナ後に発表された作品で、やはり社会的動物たる人間の精神に不調をもたらすのは、求められる社会的役割や規範に過剰適応してしまうこと、あるいは適応できないことに対する自罰的感情の模様。自縄自縛の状況が緩~く解きほぐされる安定の一冊でした。2025/09/15
yuuguren
155
伊良部シリーズ第4弾。相変わらず破天荒な精神科医の伊良部のもとに少し心を病んだ患者たちが通う。伊良部の治療方法は型破りで治療になっているのか疑問ばかりだが、結局患者たちは快方に向かう。毎回思うが伊良部ははちゃめちゃだけの医者でもない。ピアノレッスンに出てくる広場恐怖のピアニストに向かってのセリフ「深刻に考えないことだね、死に至る病じゃないんだから」は正論。笑いの中にも光る一言がある。2025/12/30
まさきち
140
シリーズ4作目。相変わらずの伊良部の珍妙な治療法に、今回はマユミちゃんが存分に加勢して効果を引き上げていた印象。読んでいるだけで明るい気持ちになって、こちらまで治療してもらった気分になれた一冊でした。2026/07/23




