内容説明
友達だけど、違う生き物
夏休み、俺は片想い中のサブレと夜行バスの旅に出た。彼女が口にした、ちょっと風変わりな目的のために――見知らぬ町で一緒に過ごすうち、そして会話を重ねる度に、サブレをもっと深く知った俺の中に名前のない感情たちが溢れ出てきて……。特別な夏の4日間が教えてくれた、恋だけじゃない、世界の「あと全部」を巡る物語。
『君の膵臓をたべたい』から10年――
住野よる史上、最も不器用で愛おしい恋の物語
言葉にする前の、
この瞬間だけが
永遠ならいいのに。
【登場人物】
めえめえ(瀬戸洋平)
サブレに片想いし、彼女と旅に出る高校生
サブレ(鳩代司)
命のエネルギーに惹かれる、ちょっと気にしすぎな同級生
夏休み、夜行バスに揺られ、僕らは世界の輪郭と、言葉にできない想いの行方をなぞっていく。
単行本 2023年2月 文藝春秋刊
文庫版 2025年9月 文春文庫刊
この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
佳蓮★道央民
51
★★★★★★★七つ星👏これは住野よるさんらしいThe青春小説でした(*^^*)久しぶりにこんなにキュンキュンした小説読みました✋何よりも、高校生らしい思春期の心の持ちようが懐かしいなって感じました✨死ぬって何なんだろうね❓とか怖いのかな?とか。誰にでもオススメ出来る小説でした✨‼️2025/12/06
優希
45
面白かったです。めえめえとサブレの夏休みの4日間の特別な日。共に過ごし、会話を重ねるごとでサブレのことを深く知り、名前のない多くの感情があふれるめえめえ。恋だけじゃない世界の全てが詰まっているのに引き込まれました。青春というきらめきを一瞬の時に閉じ込めた美しい物語だと思います。2025/11/11
よっち
27
下宿仲間でクラスメイトの女子サブレに片想いする高校生めえめえ。未だ友達な2人が一緒に過ごすひと夏の特別な4日間。告白もしておらず夏休みでしばらくサブレに会えないと思っていためえめえ。それがある不謹慎な目的で夏休み中に遠方にあるじいちゃんの家に彼女と一緒に出かける展開で、一緒に過ごす中で実はお互いいろいろなことを考えていることが浮き彫りになっていって、共感できることだけでなく、違うなと感じることもある中、当たり前のことを真剣に考えるサブレと、それに根気よく付き合えるめえめえはお似合いの2人だなと思いました。2025/09/03
さち@毎日に感謝♪
21
夏休みに片思いしている女の子と旅に出るなんて、青春真っ盛りだなと思いながら読んでました。旅の中で彼女に対する想いが好きという感情だけでなく、嫌な部分もあるし、それをひっくるめて全部好きだって言える事っていいなと思いました。2025/10/08
イシカミハサミ
18
なんとなく 湿ったニュアンスをイメージして手にとったのだけれど、 園児がおもちゃ売り場を前にして口にするような、 カラっとした意味合いのタイトルだった。 あらすじとしては、 中学生男子が片想い中の女子と 自殺した親戚の遺された妻の話を聞くために 一緒に帰郷する話。 それだけでいろいろな物語が想定できるけれど、 良くも悪くも主人公が中学生。 瑞々しさはあったけれど、自分はたぶん、想定読者ではない。 “人間”入門編といった作品。2025/10/15
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