角川書店単行本<br> 羊殺しの巫女たち

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角川書店単行本
羊殺しの巫女たち

  • 著者名:杉井光【著者】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • KADOKAWA(2025/08発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041151273

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内容説明

「十二年後、次の祭りの日に、ここでまた集まろうよ。みんなで」
山に囲まれた早蕨部村で12歳を迎える6人の少女たちは、未年にのみ行われる祭りの巫女に任命される。それは繁栄と災厄をもたらす「おひつじ様」を迎えるため、村の有力者たちが代々守ってきた慣習だった。祭りの日、彼女たちは慣習に隠された本当の意味を知る――。そして12年後、24歳になった彼女たちは、村の習わしを壊すというかつての約束を果たすため、村に集う。脈々と受け継がれた村の恐るべき慣習と、少女たちの運命が交錯する中、山で異様な死体が発見される。
あなたは、真実に気づくことができるか。衝撃のホラーミステリが幕を開ける!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ごみごみ

51
受け継がれる謎多き因習、奇妙で凄惨な事件の数々、忌まわしい秘密を共有する大人たち・・異常な村の不気味さは伝わってくるが、著者の繊細で丁寧な文章が、グロさやエグさを和らげてしまってると感じた。そして私にしては珍しく、「ひつじ」の正体が途中で予想出来てしまい、衝撃が味わえなかった💧この夏、因習ホラーを何冊か読んだが、この作品は恐ろしさより切なさが強く残る。時が止まったままだった同級生たちが、さらなる再会を誓った12年後に、思いを馳せる。2025/09/17

和尚

36
杉井光さんのホラーミステリとあれば読まざるをえないわけで。期待通り面白かったです! 脈々と受け継がれた村の因習、12年ごと、未年に行われる祭り。過去と現在の視点を行き来しながら、少しずつ全貌が見え始める流れに、文章から感じ取れるざわざわとした空気と、どこか物悲しく、しかし美しさも感じる終わり方と、とても良い物語でした。2025/09/13

さこぽん

25
作者と遠田志帆さんの装画に魅かれて手に取ったけど、私にはビミョーだった。簡単に言うと おひつじさま(神)vs巫女たち。全然怖くもなく、むしろ人間の横暴さに怒りさえ覚える。途中からの違和感もわかりやすくて、これどんでん返しなの? 絶品、二度読み必至、衝撃のホラーは言い過ぎじゃないかな?2025/09/14

佐倉

21
鶲村で12年に一度開かれるおひつじ様の祭り。未年の少女が舞と”供物“を奉納することで村に富を齎す儀式。前回の巫女を務めた6人は12年前に交わした約束のため、一度捨てた村へ帰ってくる。今度こそ羊を殺すため……1991年と2003年の2つの時代を交互に描く独特の進行。正統派モダンホラー的な味わいと鶲村で起きている怪異の正体を推察させるホラーミステリの味わいが螺旋状に絡んでいく構成。大凡の仕掛けは170ページほどで取っ掛かりに気がつけたが、それにしても巧妙に隠していて、読みながらの推理が楽しかった。2025/09/22

みほ (o^-^o)

18
コーチャンフォーでの作者トークショー&サイン会に偶然出くわし購入したサイン本を読了。ホラーもファンタジーも読み慣れないが、文章が好みだったのでサクサク読めた。書き出しがとても良い。また二度読み必須とあったが、確かに読み終わってすぐに最初の語りをもう一度味わった。12才の少女たちの美しさと大人になる前の一瞬の輝きが描かれていた。大人に踏みにじられる夢の欠片を探す場面は生のエネルギーに満ちている。ホラーという形を取っているが、描きたいのはそこではない。2025/09/16

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