内容説明
「十二年後、次の祭りの日に、ここでまた集まろうよ。みんなで」
山に囲まれた早蕨部村で12歳を迎える6人の少女たちは、未年にのみ行われる祭りの巫女に任命される。それは繁栄と災厄をもたらす「おひつじ様」を迎えるため、村の有力者たちが代々守ってきた慣習だった。祭りの日、彼女たちは慣習に隠された本当の意味を知る――。そして12年後、24歳になった彼女たちは、村の習わしを壊すというかつての約束を果たすため、村に集う。脈々と受け継がれた村の恐るべき慣習と、少女たちの運命が交錯する中、山で異様な死体が発見される。
あなたは、真実に気づくことができるか。衝撃のホラーミステリが幕を開ける!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
171
杉井 光、3作目です。本書は、早蕨部村因習ホラーミステリでした。羊の皮を被った雌狼、恐るべし。ベストセラー『世界でいちばん透きとおった物語』よりも、本書の方が好みです🐏&🐺🐏&🐺🐏&🐺🐏&🐺🐏&🐺🐏&🐺🐏&🐺🐏&🐺🐏&🐺🐏&🐺🐏&🐺🐏&🐺🐏&🐺🐏&🐺🐏&🐺🐏&🐺🐏&🐺🐏&🐺🐏&🐺🐏&🐺🐏&🐺🐏&🐺🐏&🐺🐏&🐺 https://www.kadokawa.co.jp/product/322403000619/2025/11/11
イアン
107
★★★★★★★☆☆☆遠田志帆の装画が印象的な杉井光の長編。12年振りに帰った故郷・早蕨部村で発見された凄惨な遺体。人間業とは思えぬ異様な殺戮は、村で崇められる怪異〝おひつじ様〟によるものなのか――。主人公・祥子らが巫女を務めた91年と、12年後の03年。2つの時代を交互に描き、忌まわしき因習に染まった村の暗部を炙り出していく。迫りくる災厄や改竄された記憶など、作品のコンセプトは綾辻行人の『Another』を連想させる。『世界でいちばん…』でブレイクした著者がホラー/特殊設定ミステリの新境地に挑んだ意欲作。2026/04/01
星群
87
面白かったの一言につきます!予想をはるか上に超えてく面白さでした。12歳の少女達が巫女を勤める12年に一度の祭事、生まれない男の子、〝おひつじ様〟に怯えつつもその存在に興奮する大人達。随所にもう1人いた気がする、透明な存在ってあったのに、普通に読んでしまった若干の悔しさをはらむ切ない結末。いやあ、好きな作家さん20の圏外だった杉井さん、一気に順位が跳ね上がりました。次作が楽しみです。2025/11/16
yukaring
78
少女たちの覚悟と絶望、因習に染まりきった村で運命に抗おうとする彼女たちの輝きが心にしみるホラーミステリ。「12年後、次の祭りの日に集まろう」そして再び早蕨部村に集まった彼女達が成し遂げようとしていた事は…。村に繁栄と厄災をもたらす「おひつじ様」を迎えるため未年に行われる祭り。12才の少女だけが巫女として祭りで供物を捧げることができる。祭の準備が進む中、村ではおひつじ様に喰われたとおぼしき無惨な死体が次々と発見され…。読むほどに広がる違和感から真相は途中で想像できたが美しく切ない物語にすっかり惹きこまれた。2025/10/24
ごみごみ
61
受け継がれる謎多き因習、奇妙で凄惨な事件の数々、忌まわしい秘密を共有する大人たち・・異常な村の不気味さは伝わってくるが、著者の繊細で丁寧な文章が、グロさやエグさを和らげてしまってると感じた。そして私にしては珍しく、「ひつじ」の正体が途中で予想出来てしまい、衝撃が味わえなかった💧この夏、因習ホラーを何冊か読んだが、この作品は恐ろしさより切なさが強く残る。時が止まったままだった同級生たちが、さらなる再会を誓った12年後に、思いを馳せる。2025/09/17
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