たけしまに暮らした日本人たち - 韓国欝陵島の近代史

個数:1
紙書籍版価格
¥880
  • 電子書籍
  • ポイントキャンペーン

たけしまに暮らした日本人たち - 韓国欝陵島の近代史

  • 著者名:福原裕二【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 風響社(2025/08発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784894897588

ファイル: /

内容説明

江戸時代の日本人が「竹嶋」と呼び、明治以降は日朝の漁民らが共住した欝陵島。「竹島」から90キロの島の知られざる歴史。

このように、日本人(とくに山陰地域の人々)と歴史的に関係深い沿革を辿ることのできる欝陵島であるが、存外その近現代における史的展開については、研究の状況が著しいとは言えない。もっとも、欝陵島の歴史研究には、ある一定の蓄積があることも事実である。これは欝陵島が明治時代以前に、断続的な経済活動などを通じて、山陰地方の人々によく知られた存在であったこと、また、韓国では欝陵島の属島として竹島が位置づけられており、竹島領有権問題に付随する形で、欝陵島の歴史研究が行われてきたからである。しかし、こと植民地朝鮮期を中心とする欝陵島の歴史については、多くの言及がなされないままに推移してきた。
本書は、こうした研究状況に鑑かんがみ、植民地朝鮮期の歴史を含む、欝陵島の近代史を素描するものである。その際、とくに従来において研究の空白が見られる、定住日本人が存在した時期を対象に、その暮らしに着目しつつ記述を行っていきたい。本書の学術的意義は、以上のような事柄とともに、「『鬱陵島』そのものに立ち入った」歴史を叙述することにあろう。(本文より抜粋)

【著者】
福原裕二
広島大学大学院国際協力研究科博士後期課程修了。博士(学術)。
現在、島根県立大学大学院北東アジア開発研究科・総合政策学部准教授。同大学北東アジア地域研究センター副センター長。
主な著書に、「竹島/独島研究における第三の視角」(『交渉する東アジア』、風響社、2010年)、「北朝鮮の核兵器開発の背景と論理」(『核拡散問題とアジア』、国際書院、2009年)、『日本・中国からみた朝鮮半島問題』(共編、国際書院、2007年)などがある。(2014年現在)

目次

はじめに
一 欝陵島の概観
1 欝陵島の現在・そこへの誘い
2 前史
二 1900年代の欝陵島
1 日本人定住の経緯と朝鮮人の居住状況
2 日本人社会の状況
3 日本人と朝鮮人との関係及び通商・交通・商業
4 産業
三 植民地朝鮮期の欝陵島
1 人口変化の特徴
2 生活の変化
3 産業
4 流通・運輸の状況と島内行政
四 欝陵島友会と『欝陵島友会報』
1 島友会の活動
おわりに

欝陵島における日本人社会年譜
あとがき

最近チェックした商品