法廷の異文化と司法通訳 - 中国籍被告人を裁く時

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法廷の異文化と司法通訳 - 中国籍被告人を裁く時

  • 著者名:岩本明美【著】
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  • 風響社(2025/08発売)
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  • ISBN:9784894897410

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内容説明

裁判員制度により身近になった法廷。しかし、そこには法律以外に文化の壁が立ちはだかることがある。日中の裁判風景を比較しながら、裁くことの難しさや意味を考える。

本書ではまず、司法通訳の現状や、これまでに議論されてきた問題について俯瞰し、まず「司法通訳」に関する各者の考えとその対応策を明らかにする。それらを踏まえたうえで、「法文化」「コミュニケーション」という言葉をキーワードとして、別視点から「司法通訳」を見つめなおすと、そこでは司法関係者にさえはっきりと認識されていない課題が浮き彫りとなってくる。すなわち、それぞれの「思い」はなぜすれ違うのか、そのすれ違いはどこから生まれるのか、という異文化との接触によって生まれる問題である。この問題は、司法界やその関係者が、司法通訳の問題として認識するばかりでなく、「内なる国際化」の時代を迎えた日本の社会でも広く認識されるべき問題である。(本文より抜粋)

【著者】
岩本明美
大阪大学(旧大阪外国語大学)大学院言語社会研究科地域言語社会専攻修了。修士(言語文化学)。
中国国営企業にて通訳翻訳業務を行う傍らフリーランスでの翻訳も行う。
主な論文に「日本の裁判における中国籍被告人の発言についての一考察―中国の紛争処理過程との関連性に着目して」(通訳翻訳学専修コース2007年度課題研究論文集)、「北京語言大学日中同時通訳修士課程における通訳実習の特徴と課題」(『通訳研究』NO.7)がある。(2014年現在)

目次

はじめに

一 内なる国際化の陰で

1 在日外国人の増加と外国人事件
2 司法通訳人とは
3 要通訳事件の具体的事例
4 司法通訳の特殊性
5 裁判所にとっての司法通訳

二 訴えかける中国籍被告人

1 日本の法廷にて
2 中国の法廷にて

三 耳を傾ける紛争仲裁者

1 街道居民委員会と調停人民委員会
2 仲裁者たちの経験則

四 中国籍被告人たちの文化的・歴史的背景

1 清代を例とする近代中国の司法
2 現代中国の司法
3 中国農村に見る象徴的事例
4 「法治国家」と「伝統的法文化」

五 誤解の背景と司法通訳

1 日本と中国のもめごと処理方法
2 多文化共生と法律
3 誤解の挟間に立つ司法通訳人

おわりに

あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たろーたん

1
覚書。裁判で反省しない中国人。その理由は中国では紛争の解決を裁判の判決ではなく、調停や和解で解決してきた歴史があり、紛争仲裁者に自分の情を訴えることが基本的なやり方だったから。そのため、最終陳述などでは、被害者への謝罪よりも、逮捕されて困っている自分の現状や自身の不幸な生い立ち、自分を心配してくれる家族の心痛を訴え、裁判官に寛大な処置を求める。実際、中国農村部の裁判官は法律の公正な適用を貫くのではなく、現地の実情を踏まえ、仲裁者として被告・原告への忠告や説諭を行い、事態の収拾を図っていることが多い。(続)2021/03/17

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