内容説明
人口減少が進むなか、政府は地方創生の切り札として、今後、関係人口一千万人の創出を目標に掲げた。関係人口とは、「観光以上、定住未満」で地域とつながる人々を指す。地域間で人材をシェアする考え方が根底にある。関係人口の増加で都市と地方はどのように変わり、個人のライフスタイルにどんな影響があるのか。関係人口研究の第一人者が、全国の事例をもとに、現状と具体的な課題、実践に向けたヒントを示す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
うえぽん
49
地方紙記者出身の研究者が、希望ある人口減少社会を描く観点から、関係人口を一般向けに論じたもの。関係人口の多様な姿を、来訪、風の人、二地域居住、非身体の移動のカテゴリーで説明。全国各地の8事例の紹介はローカルジャーナリストらしい筆致。べき論よりわくわくした感情、課題解決より聞く姿勢を重視し、期待の調整、対価の設計、期限の設定が協働継続のために重要とする。定住人口の呪縛からの解放は重要だが、定義が曖昧で同床異夢が生じやすい関係人口については、期待値の制御が不可欠との印象。その点、特に受入れ側は十分留意すべき。2026/03/26
よっち
35
人口が急減するなか観光以上、定住未満の関わり方をする関係人口で都市にも地域にもプラスになる関係は築けるのか。事例をもとにその可能性を考える1冊。特定の地域に継続的に関心を持ち、関与する関係人口。定住人口と交流人口、ファンや推し、ワーケーション、ビジネスやボランティアの違い、政府と自治体の取り組みなどを解説していて、コミュニティに参加する、地域に短期滞在する、地域留学する、一緒に課題を解決する事例を紹介されていましたが、どう関係人口を増やしていくのか、選択肢を作るのかきっかけづくりがポイントになりそうです。2025/09/07
おせきはん
33
地域を訪れる人、地域で迎える人のそれぞれの立場から、関係人口について論じられています。地域にとっての損得(お金や定住人口)は抜きにして、お互いにリスペクトし合い、双方が対等な立場で心地よい時間を一緒に過ごせる地域にいつか巡り合えるだろうと楽しみになりました。2025/09/09
オサム兄ぃ
16
ざっくりいうと関係人口とは、都市で生活しながら継続的に地方と関係を持つ人。移住未満・旅行以上の交流量で、地方に賑わいをもたらす。地域の課題解決に力や知恵を提供し、お金を落としてくれたりもする。一方、故郷を持たない都会人は孤独を癒し、都会で希薄な人との繋がりを実感できる。流出する人口を移住で補うのは、所詮ゼロサムゲーム。失敗事例も沢山ある。ならば、一人が何役でもこなす関係人口に目を向けよう、というのがこれからの時代だそうだ。でもねぇ…。期待したのはこちらの勝手だが、生煮えでまとまらない印象が残った。2026/02/13
takka@ゲーム×読書×映画×音楽
15
新卒で精神を病んでドロップアウトしてから社会復帰しようにもいまいちやる気が起こらないのはずっとそうだった。なぜかというと、お金や地位など外発的モチベーションで成り立つのが仕事だからだ。自分でなくてもいいのである。しかし、この本で紹介している関係人口は観光以上、定住未満でその地域に携わる人を指している。スキルなどなくても、その地域への気持ちさえあれば関わることができるのである。「つながりがない」「存在感がない」「やりたいことがない」を解消する新たなコミュニティデザインについての本で非常に興味深い内容だった。2025/08/30
-
- 電子書籍
- ダイヤモンド・チェーンストア2024年…
-
- 洋書電子書籍
- The Big Switch : Th…
-
- 電子書籍
- 【プチララ】八雲立つ 第六十五話 「鐵…
-
- 電子書籍
- 大きな願いに生きよう 真宗文庫
-
- 電子書籍
- 曽祢まさこ初期傑作集 手錠はおどる




